Episode NORN 4
Episode NORN 4
「惑星総攻撃」
ホライズンを守る戦士として活躍を続けていた私だったが、一時の平和はそう長くは続かなかった。
「な、なんだ、あれは……?!」
突如空を埋め尽くした大円盤。
地を覆う無数の怪獣。
そして―――。
「ククク。頑張るねぇ、この星の戦士は。それに、まだ若い。」
「うるさい、黙れ!」
星は炎に焼かれ、蹂躙され。
人々は殺されるもの、人形に変えられるもの、銅像へと変えられるものと、様々だった。
私のたくさんの友だちも仲間も、人形にされた―――。
「お前は一体……何者なんだ!!」
肩で息をする私のところに、奴が現れた。
仮面に身を包んだ、一生忘れることのできない、アイツが。
「僕はアルダーン。あるものを探しているんだ。」
「あるもの……!?」
奴の名は、アルダーン。
あらゆる星を練り歩き、その星々を滅ぼす邪悪な宇宙人だ。
「まぁ、この星も数年にわたる調査の末、僕の求めているものは手に入りそうにないから、一気に攻めさせてもらったというわけさ。」
「じゃあ、今までの怪獣たちは!」
「僕がすべて、宇宙から送り込んだ調査用の怪獣さ。そいつらの信号がなくなればその星は君たちみたいな戦士がいる。その戦士がいれば、僕の狙っているアレも見つける確率が高くなる、ってことさ。」
「アレ、だと……?!」
「君は知る必要はないよ。ここで死ぬんだから。」
そう言ったアルダーンは、私の星を、一挙に無数の円盤で攻撃。
大地が、見る間に裂けていく。
「大地が……星が!」
アルダーンに攻撃を加えようにも、奴の前には無数の怪獣。
そして私は、怪獣たちの総攻撃を受けて。
「ぐああああああああああ!!」
長時間による戦闘に胸の宝珠が点滅を始め。
ダメージも甚大。
このままでは、私は闘う力を失い、星と共に運命を共にする。
惑星ホライズンの民は、全滅してしまうのか。
「おねえちゃあああああん!!!」
「ノルン、助けて!助けてえええ!!!」
・・・妹は、まだ、生きている。
家族も、友達も、まだ、かろうじて。
しかし。
ここで戦っていては。
戦っていては―――!
「ククク、死ぬ準備ができたかい?」
その言葉を聞いて。
私は、言った。
「アルダーン……。私は忘れない……。いつか必ず、貴様のその顔を握りつぶす!!!!」
「ククク……くはははははは!!面白いことを言う小娘だ!ここまで追い詰めてまだ折れないというのも珍しい!!その根性を認めるが、消えてもらうぞ!!」
アルダーンの指示で、割れる大地からマグマが溢れかえり。
星は、粉々に砕け散り始めた。
「―――っ!!」
銅像にされた人々。
息絶えた亡骸。
人形にされた人達。
わたしは、それらすべてを。
見捨てて、逃げた。
私が生き残っていれば、いつか奴に復讐できる。
ここで無駄に戦って、共に散るならば。
その恨みは、すべて私が引き受ける。
こうして私は、あふれるマグマに身を隠し、星を脱出。
星の爆発を一人で見届けた。
その日から私は、平和を守る戦士としてではなく。
復讐者として、生きる道を選んだ。
星の人々の、無念を晴らすためだけに。
「惑星総攻撃」
ホライズンを守る戦士として活躍を続けていた私だったが、一時の平和はそう長くは続かなかった。
「な、なんだ、あれは……?!」
突如空を埋め尽くした大円盤。
地を覆う無数の怪獣。
そして―――。
「ククク。頑張るねぇ、この星の戦士は。それに、まだ若い。」
「うるさい、黙れ!」
星は炎に焼かれ、蹂躙され。
人々は殺されるもの、人形に変えられるもの、銅像へと変えられるものと、様々だった。
私のたくさんの友だちも仲間も、人形にされた―――。
「お前は一体……何者なんだ!!」
肩で息をする私のところに、奴が現れた。
仮面に身を包んだ、一生忘れることのできない、アイツが。
「僕はアルダーン。あるものを探しているんだ。」
「あるもの……!?」
奴の名は、アルダーン。
あらゆる星を練り歩き、その星々を滅ぼす邪悪な宇宙人だ。
「まぁ、この星も数年にわたる調査の末、僕の求めているものは手に入りそうにないから、一気に攻めさせてもらったというわけさ。」
「じゃあ、今までの怪獣たちは!」
「僕がすべて、宇宙から送り込んだ調査用の怪獣さ。そいつらの信号がなくなればその星は君たちみたいな戦士がいる。その戦士がいれば、僕の狙っているアレも見つける確率が高くなる、ってことさ。」
「アレ、だと……?!」
「君は知る必要はないよ。ここで死ぬんだから。」
そう言ったアルダーンは、私の星を、一挙に無数の円盤で攻撃。
大地が、見る間に裂けていく。
「大地が……星が!」
アルダーンに攻撃を加えようにも、奴の前には無数の怪獣。
そして私は、怪獣たちの総攻撃を受けて。
「ぐああああああああああ!!」
長時間による戦闘に胸の宝珠が点滅を始め。
ダメージも甚大。
このままでは、私は闘う力を失い、星と共に運命を共にする。
惑星ホライズンの民は、全滅してしまうのか。
「おねえちゃあああああん!!!」
「ノルン、助けて!助けてえええ!!!」
・・・妹は、まだ、生きている。
家族も、友達も、まだ、かろうじて。
しかし。
ここで戦っていては。
戦っていては―――!
「ククク、死ぬ準備ができたかい?」
その言葉を聞いて。
私は、言った。
「アルダーン……。私は忘れない……。いつか必ず、貴様のその顔を握りつぶす!!!!」
「ククク……くはははははは!!面白いことを言う小娘だ!ここまで追い詰めてまだ折れないというのも珍しい!!その根性を認めるが、消えてもらうぞ!!」
アルダーンの指示で、割れる大地からマグマが溢れかえり。
星は、粉々に砕け散り始めた。
「―――っ!!」
銅像にされた人々。
息絶えた亡骸。
人形にされた人達。
わたしは、それらすべてを。
見捨てて、逃げた。
私が生き残っていれば、いつか奴に復讐できる。
ここで無駄に戦って、共に散るならば。
その恨みは、すべて私が引き受ける。
こうして私は、あふれるマグマに身を隠し、星を脱出。
星の爆発を一人で見届けた。
その日から私は、平和を守る戦士としてではなく。
復讐者として、生きる道を選んだ。
星の人々の、無念を晴らすためだけに。
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2016-06-29 14:39
Comments (8)
アイビス「生きてる仲間を見捨てたのかね?君に人を非難する権利なんてな…ぐああああ!!」 セラフィー「ノルンさん、あなたの心の平穏を祈ります」
View Repliesまだ、生きている妹や仲間を残して、星を出ていったノルンは一体どういう気持ちだったのでしょう。一人でもエクセルガールの力で救えなかったのかと思ってしまいました。 アンドロナイト「…………」パーン! (アンドロナイトはノルンの頬を思いっきり引っ叩いた)
View Repliesなんと悲しい物語なのか。ノルンの無念さが否応なくわかるエピソードですね。 ギゼイラ「アルダーンとやら、朕の星にも訪れんかのう。真の侵略者決定戦の第一試合として、念入りに歓迎するぞえ?」
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