【花冠】ラティーフ・アルド【第五期投票】
◆ラティーフ【illust/59486950】からフィオレロさん【illust/59463183】へ
CSに収まらなかったのでこちらに。
母と同じくして、オーダーされた服の材料を集めに、他国へ狩りに出ていた。
それから、ずっとずっと高い空よりも、手が届きそうな所に綺麗な黄昏の空があった。
黄昏の空の下に、晴天の空の雲のように白い翼があって、更にその下に足があって、その空が人物の後姿であると気が付いた。
その綺麗な姿は、今まで狩りに出て見たどんな景色よりもずっとずっと綺麗で、話しかけずにはいられなかった。
「黄昏の君、あぁ! 失礼、貴方の足元です! えぇと、初めまして、黄昏のお嬢さん、あまりに綺麗だったので話しかけてしまいました」
「とても綺麗な髪ですね、今まで見た景色よりも一番素敵で‥‥あぁ、他国へ狩りに出かけて素材を集めているので、色んな景色を見ていたんです」
そうして出会って、彼女が護衛や用心棒の仕事をしている事を知って、彼女に護衛の仕事を頼むことになった。
今まで一人で出掛けて、一人で狩りをして、一人で素材を集めて水底の国も店に戻っていた。
けれども彼女に出会って、もっと彼女と話してみたいと、知ってみたいと思うようになっていた。
彼女の髪の空は、時間に沿って空色を変える事を知って、そして出会った日に目を奪われた黄昏の空が、彼女の好きな空だと言う。
白い翼は空を飛べないけれど、彼女の母とお揃いで彼女のお気に入りだと聞いた。
その白い翼が、移ろい変わる彼女の空をより一層浮き立たせて、それでいて空に負けない程に眩しいとも思った。
それは、まさに彼女を言い表すような、彼女のおおらかさを指し示すようだと、思った。
それから、度々彼女に護衛の依頼をするようになった。
時々、本当に空に還ってしまうのではないだろうかと思う可憐さとは裏腹に、護衛として仕事をこなす強さがあった。
けれどもその強さを‥‥武器を振るう女性、という点を彼女は気にしているようにも感じた。
体格差にしても、狩りは出来ても彼女に守られる事がどうしても多くなってしまうけれど、それでも僕に出来る事があれば嬉しいと思うようになった。
(僕が彼女に出来る事は少ないかもしれないけれど、それでも彼女になにかしてあげたいと思うのは、きっと特別な感情だ‥‥)
彼女と出掛けると、心が踊って楽しくて。
彼女と話すと、笑顔が零れるほど嬉しい。
彼女の声を聞くと、気分が軽くなってて。
彼女の隣にいると、頬の熱がずっと高い。
彼女が笑うと、僕も幸せで微笑ましくて。
彼女がいたら、きっと景色全てが眩しい。
‥‥そうだ、きっと。
初めて会ったあの日から、僕は彼女に一目惚れしていたのだ。
「僕は、初めて君を見た時、周りよりも高い高い空よりも、手に届きそうな空が降りてきたと思ったんだ。それほど見惚れたんだ」
「フィオレロさん、どうか僕だけの空になってくれませんか?」
(僕も君に空を贈りたいな‥‥)
そうだ、僕が持っている空を君に贈れるよ。
地上と水中に敷地を持つ店の空を、水面に写し取った空を君にプレゼントさせて。
空を一緒には飛べないけれど、君を船に乗せて空を一緒に泳ぐ事は出来るよ。
狩りに行く時は一緒に、足並み揃えて出掛けていこう。
君と一緒なら、今まで見た景色も、きっと違って見えるような気がするんだ。
時々にはね、一緒に集めた素材で君の為の特別な一着を繕いたい。
君はどんな服なら喜んでくれるが、考えるだけで楽しくて仕方ないよ。
貴方と見上げる空は、どんな空よりも綺麗で輝いていて、同じ空を見れる事が幸せだと思うんだ。
「フィオレロさん、僕の可愛い愛しい人。それぞれ違う空を持っていたけれど、貴方と空を介して触れられたことは、君に出会えたことは、僕の人生で一番の幸せだと思うんだ」
「世界で一番、君を愛せる事が、君と並べる事が、一番綺麗な景色に思えるよ」
◆花冠を戴く者【illust/55830776】
投票イベント【illust/59098733】
◆ラティーフ・アルド【illust/59486950】は「新大陸へ行かない」へ投票します。
◆問題があればそっとご一報ください。
CSに収まらなかったのでこちらに。
母と同じくして、オーダーされた服の材料を集めに、他国へ狩りに出ていた。
それから、ずっとずっと高い空よりも、手が届きそうな所に綺麗な黄昏の空があった。
黄昏の空の下に、晴天の空の雲のように白い翼があって、更にその下に足があって、その空が人物の後姿であると気が付いた。
その綺麗な姿は、今まで狩りに出て見たどんな景色よりもずっとずっと綺麗で、話しかけずにはいられなかった。
「黄昏の君、あぁ! 失礼、貴方の足元です! えぇと、初めまして、黄昏のお嬢さん、あまりに綺麗だったので話しかけてしまいました」
「とても綺麗な髪ですね、今まで見た景色よりも一番素敵で‥‥あぁ、他国へ狩りに出かけて素材を集めているので、色んな景色を見ていたんです」
そうして出会って、彼女が護衛や用心棒の仕事をしている事を知って、彼女に護衛の仕事を頼むことになった。
今まで一人で出掛けて、一人で狩りをして、一人で素材を集めて水底の国も店に戻っていた。
けれども彼女に出会って、もっと彼女と話してみたいと、知ってみたいと思うようになっていた。
彼女の髪の空は、時間に沿って空色を変える事を知って、そして出会った日に目を奪われた黄昏の空が、彼女の好きな空だと言う。
白い翼は空を飛べないけれど、彼女の母とお揃いで彼女のお気に入りだと聞いた。
その白い翼が、移ろい変わる彼女の空をより一層浮き立たせて、それでいて空に負けない程に眩しいとも思った。
それは、まさに彼女を言い表すような、彼女のおおらかさを指し示すようだと、思った。
それから、度々彼女に護衛の依頼をするようになった。
時々、本当に空に還ってしまうのではないだろうかと思う可憐さとは裏腹に、護衛として仕事をこなす強さがあった。
けれどもその強さを‥‥武器を振るう女性、という点を彼女は気にしているようにも感じた。
体格差にしても、狩りは出来ても彼女に守られる事がどうしても多くなってしまうけれど、それでも僕に出来る事があれば嬉しいと思うようになった。
(僕が彼女に出来る事は少ないかもしれないけれど、それでも彼女になにかしてあげたいと思うのは、きっと特別な感情だ‥‥)
彼女と出掛けると、心が踊って楽しくて。
彼女と話すと、笑顔が零れるほど嬉しい。
彼女の声を聞くと、気分が軽くなってて。
彼女の隣にいると、頬の熱がずっと高い。
彼女が笑うと、僕も幸せで微笑ましくて。
彼女がいたら、きっと景色全てが眩しい。
‥‥そうだ、きっと。
初めて会ったあの日から、僕は彼女に一目惚れしていたのだ。
「僕は、初めて君を見た時、周りよりも高い高い空よりも、手に届きそうな空が降りてきたと思ったんだ。それほど見惚れたんだ」
「フィオレロさん、どうか僕だけの空になってくれませんか?」
(僕も君に空を贈りたいな‥‥)
そうだ、僕が持っている空を君に贈れるよ。
地上と水中に敷地を持つ店の空を、水面に写し取った空を君にプレゼントさせて。
空を一緒には飛べないけれど、君を船に乗せて空を一緒に泳ぐ事は出来るよ。
狩りに行く時は一緒に、足並み揃えて出掛けていこう。
君と一緒なら、今まで見た景色も、きっと違って見えるような気がするんだ。
時々にはね、一緒に集めた素材で君の為の特別な一着を繕いたい。
君はどんな服なら喜んでくれるが、考えるだけで楽しくて仕方ないよ。
貴方と見上げる空は、どんな空よりも綺麗で輝いていて、同じ空を見れる事が幸せだと思うんだ。
「フィオレロさん、僕の可愛い愛しい人。それぞれ違う空を持っていたけれど、貴方と空を介して触れられたことは、君に出会えたことは、僕の人生で一番の幸せだと思うんだ」
「世界で一番、君を愛せる事が、君と並べる事が、一番綺麗な景色に思えるよ」
◆花冠を戴く者【illust/55830776】
投票イベント【illust/59098733】
◆ラティーフ・アルド【illust/59486950】は「新大陸へ行かない」へ投票します。
◆問題があればそっとご一報ください。
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2016-10-13 22:14
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