秋のシャクナゲ
前回ifネタとはいえ、何やらこの三人がギスギスしている感じの画を描いてしまいましたので、今回は、ホントは仲いいんだよ ―― 的なフォロー画です。
あと、こちらはそろそろ山の紅葉は終わりですので、冠雪を迎える前に描いておきたかったのです(間に合いませんでしたがw)。急ぎの投稿なのでB面の留守番部隊は後日ということで(誰も待ってなくても描かせて頂きますw)
今回の場所は、ニセコ山地の主要な山で最も知名度が低いであろう『シャクナゲ岳』です。地元のタケノコ採りおばさんですら ―― へ~あの山そういう名前なんだ~ ―— ってなくらいマイナーです。私自身、登山ガイドに目を通すようになって初めて知りました。
ニセコ/雷電山系では唯一“和名”の付いた山ですが、先住者の方々もこの山の存在に気付いていなかったのかもしれません。
メインの登山コースが、ニセコ山系最大の観光地『神仙沼国定公園』の奥ってのも良くないのでしょう。大勢の観光客をかきわけ、木道を進むこと30分。さらに大きな岩と泥濘の人造湖の縁を歩くこと15分でやっと登り口にたどり着きます。登り自体は標高差僅か300m少々、時間にして40分弱で山頂なのですが。
シャクナゲ岳は角度によっては尖った綺麗な円錐形に見える本体の溶岩ドームとコッペパン型の外輪山的丘陵、小さな火口原と沼、多くのサブピークから成る美しい山容の山なのですが、生憎とその外輪丘陵が邪魔して公園や人造湖外周からは、山頂ドームは見えません。火口原や沼も山頂付近から見下ろすことはできますが、こちらのコースからは外れています。こういったこともこの山がメジャーにならない原因の一つなのでしょう。
そんなわけで今回おキヌちゃん達には、観光バスが軒を連ねるレストハウス前のメインコースからではなく、7月投稿のお隣雷電山系主峰・目国内岳登山口と道路を挟んで向かい合う通称『白樺山コース』から登ってもらいました。
こちらのコース、標高差は336mでメインコースとさほど変わりませんが、雷電山系との境目となる新見峠から出尾根伝いに東側の山頂方向に戻ることになるため、山頂まで二時間位、そこそこのロングコースとなります。
“白樺山”というのは登り始めで20分ほどのところにある出尾根上の小さなサブピークのことで、シャクナゲ岳全景が観られる展望台として重宝します。
画中おキヌちゃん達の居る場所は、出尾根を伝い、コッペパン型外輪丘陵を歩き終わったあたり。ここまでは緩やかな起伏こそあれ、よく整備された登山道をハイキング気分で歩けたのですが、一転ここからが正念場となります。
まず50mの標高差を眼下に見える火口原の『シャクナゲ沼』まで大きなジグザグを切って下るのですが、コース上1m前後の岩がぎっしり立ち並び、その上を慎重に跳び移りながらの、なかなかしんどい下りとなります。
シャクナゲ沼は水量の増減が激しく、沼の東側(画中左側)を掠める登山道が水没していることも珍しくありません。こちらのコースが風光明媚にもかかわらずメインコースとして扱われていないのはこのためです。
ちなみにこの沼、実は私がこちらに最初に投稿させて頂いた『アレ』ですw。増水時、濡れる覚悟ならば、全裸にならなくても多分渡りきれるかと思いますがw。
最後の山頂ドーム下から山頂までのラスト200mも中々ハード。イラストを見る限り40度前後はあるように見えますが、2mクラスの大岩が幾つも立ちはだかっているので、感覚的にはそれ以上で、木や岩の角を手掛かりに終始這いつくばるようにして登ることとなります。
私は登山を始めたばかりの頃、初心者向きの短く緩やかなコース(メインコースの方)ということを聞き、ジーンズにコットンシャツ飲料水無しの手ぶらというなめ切った格好でこの山に登り、このきついラスト200mで脱水症状となり(ジーンズは汗で濡れると拘束衣となります)貧血をおこし視界がマジでブラックアウトしたことがありましたw。
おキヌちゃんたちが山ガールの必需品(?)ストック無しで、色気皆無の軍手着用なのはこのためです(おキヌちゃんも持参しているはず)。岩登りにストックは邪魔にしかならないので。
山頂からは、ほぼ360度視界。10月初旬なら脳に焼き付けをおこし夜うなされそうなほどの派手な紅葉が観られます。
手前の花(蕾と実ですが)はツルリンドウ(蔓竜胆)。派手なメタリックマゼンダの実は絵的誇張ではなく本当にこの通りの色です。
花言葉は『情熱』『情愛』『正義』…なんかすごい…….。
あと、こちらはそろそろ山の紅葉は終わりですので、冠雪を迎える前に描いておきたかったのです(間に合いませんでしたがw)。急ぎの投稿なのでB面の留守番部隊は後日ということで(誰も待ってなくても描かせて頂きますw)
今回の場所は、ニセコ山地の主要な山で最も知名度が低いであろう『シャクナゲ岳』です。地元のタケノコ採りおばさんですら ―― へ~あの山そういう名前なんだ~ ―— ってなくらいマイナーです。私自身、登山ガイドに目を通すようになって初めて知りました。
ニセコ/雷電山系では唯一“和名”の付いた山ですが、先住者の方々もこの山の存在に気付いていなかったのかもしれません。
メインの登山コースが、ニセコ山系最大の観光地『神仙沼国定公園』の奥ってのも良くないのでしょう。大勢の観光客をかきわけ、木道を進むこと30分。さらに大きな岩と泥濘の人造湖の縁を歩くこと15分でやっと登り口にたどり着きます。登り自体は標高差僅か300m少々、時間にして40分弱で山頂なのですが。
シャクナゲ岳は角度によっては尖った綺麗な円錐形に見える本体の溶岩ドームとコッペパン型の外輪山的丘陵、小さな火口原と沼、多くのサブピークから成る美しい山容の山なのですが、生憎とその外輪丘陵が邪魔して公園や人造湖外周からは、山頂ドームは見えません。火口原や沼も山頂付近から見下ろすことはできますが、こちらのコースからは外れています。こういったこともこの山がメジャーにならない原因の一つなのでしょう。
そんなわけで今回おキヌちゃん達には、観光バスが軒を連ねるレストハウス前のメインコースからではなく、7月投稿のお隣雷電山系主峰・目国内岳登山口と道路を挟んで向かい合う通称『白樺山コース』から登ってもらいました。
こちらのコース、標高差は336mでメインコースとさほど変わりませんが、雷電山系との境目となる新見峠から出尾根伝いに東側の山頂方向に戻ることになるため、山頂まで二時間位、そこそこのロングコースとなります。
“白樺山”というのは登り始めで20分ほどのところにある出尾根上の小さなサブピークのことで、シャクナゲ岳全景が観られる展望台として重宝します。
画中おキヌちゃん達の居る場所は、出尾根を伝い、コッペパン型外輪丘陵を歩き終わったあたり。ここまでは緩やかな起伏こそあれ、よく整備された登山道をハイキング気分で歩けたのですが、一転ここからが正念場となります。
まず50mの標高差を眼下に見える火口原の『シャクナゲ沼』まで大きなジグザグを切って下るのですが、コース上1m前後の岩がぎっしり立ち並び、その上を慎重に跳び移りながらの、なかなかしんどい下りとなります。
シャクナゲ沼は水量の増減が激しく、沼の東側(画中左側)を掠める登山道が水没していることも珍しくありません。こちらのコースが風光明媚にもかかわらずメインコースとして扱われていないのはこのためです。
ちなみにこの沼、実は私がこちらに最初に投稿させて頂いた『アレ』ですw。増水時、濡れる覚悟ならば、全裸にならなくても多分渡りきれるかと思いますがw。
最後の山頂ドーム下から山頂までのラスト200mも中々ハード。イラストを見る限り40度前後はあるように見えますが、2mクラスの大岩が幾つも立ちはだかっているので、感覚的にはそれ以上で、木や岩の角を手掛かりに終始這いつくばるようにして登ることとなります。
私は登山を始めたばかりの頃、初心者向きの短く緩やかなコース(メインコースの方)ということを聞き、ジーンズにコットンシャツ飲料水無しの手ぶらというなめ切った格好でこの山に登り、このきついラスト200mで脱水症状となり(ジーンズは汗で濡れると拘束衣となります)貧血をおこし視界がマジでブラックアウトしたことがありましたw。
おキヌちゃんたちが山ガールの必需品(?)ストック無しで、色気皆無の軍手着用なのはこのためです(おキヌちゃんも持参しているはず)。岩登りにストックは邪魔にしかならないので。
山頂からは、ほぼ360度視界。10月初旬なら脳に焼き付けをおこし夜うなされそうなほどの派手な紅葉が観られます。
手前の花(蕾と実ですが)はツルリンドウ(蔓竜胆)。派手なメタリックマゼンダの実は絵的誇張ではなく本当にこの通りの色です。
花言葉は『情熱』『情愛』『正義』…なんかすごい…….。
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2016-10-22 19:27
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