うたがう愛に迫る魔のスパイク
竜馬「俺の誕生日?フン、すっかり忘れてたぜ・・・よくもまあ、祝う気になるもんだ、俺みたいな人間失格によ・・・『雲外蒼天(うんがいそうてん)』の極みだぜ」
学「雨雲の外はいつも青空・・絶望せずにいれば、きっと希望があるって事ですね!いいじゃないですか、それだけみんなあなたのことが好きなんですよ、うらやましいです」
竜馬「ま、悪い気はしねえけどよ・・・そんな気遣いができるあんたのほうが、よっぽど皆に好かれてるだろうぜ」
学「い、いえ・・私なんてとても・・・ずいぶん辛い過去をおもちなんですね・・・賭けテニスだなんて・・私も賭けバレーに実際選手として出たこともありますけど、どこに行ってもそういうものがあるんですね」
竜馬「結局人間ってのは欲からは逃げられねえってこったな・・・だけどよ、それに負けたくねえ人間の矜持(プライド)ってのがあんだよ・・・それで胴元のマフィアのメンツをつぶしちまって、報復に家族を殺されて・・・復讐を果たしたって家族は帰っちゃ来ねえ、おまけに許嫁まで失っちまって・・・ハハ、俺にはもうこの世に生きる理由や生きて帰らなきゃいけねえ動機なんて一つもなくなっちまった、それであいつに俺の命をゆずってやろうと思ったのさ・・・まさかこんな俺に説教するなんて、思い出すぜ・・・前に同じ女がいたことをよ・・・」
学「その子は・・どうしてるんですか?」
竜馬「・・・ああ、今頃は楽しくやってるだろうよ、悲しみも苦しみもないところで」
学「そうですか・・・」
竜馬「フン、俺としたことがついおしゃべりが長すぎたぜ・・・『どうにもならない他人の気持ちより、どうにかなる自分の気持ちだけでも変えませんか?』・・・あんたの言葉、久々に身にしみたぜ」
学「お、お恥ずかしい・・・あ、あのすみません偉そうなこと言っちゃって、失礼ですけど・・・おいくつなんでしょうか?」
竜馬「トシなんてどうでもいいじゃねえか、遠慮せずにタメでいいんだぜ?俺は人間として出来上がってるなんて事はねえんだからよ、これから人生の仕切り直しだぜ、それがあいつとの・・・新しい『約束』だ」
学「す、すみません、タメというのがどうも苦手で・・・」
竜馬「気にするな、あんたにはあんたの良さがあるさ・・それにしても、有刺鉄線でネット作るなんざ、あんたの先輩もおもしれー事考えるじゃねえか」
学「あはは・・犬神先輩はそういうのが好きというか・・・この鉄製のバレーボールがヒントになって、あなたを助けられてよかったです・・・実は先輩は誰よりも他人(なかま)のことを考えてるんですよ、あなたにとって最高の一日でありますように・・・私も誕生日一日違いでなんだか親近感わいちゃいますね・・練さんも張り切ってキーボさんと戦ってるみたいです」
竜馬「フン、ただのダメロボットかと思いきゃ・・・とんでもねえ『超高校級のロボ』と張り合えるあんたの友達にもお目にかかりてえもんだな」
学「すぐに会えますよ!」
斬美「うがあああああーーー!!!わ、私はここから出て、ご奉仕しなきゃいけないんじゃあああああーーーー!!!一億人のご主人が待ってるんじゃぞおおおおおおーーーー!!!ふぁいやあああああーーーーーーーー!!!!!!」
終一「おじさん・・・いい加減に話真面目に進めてくれないかな?」
「バカモン!!わしはいつも真面目に描いとるわ!!ただ・・運がないのや・・む!ひらめいた!!バレーってのは『谷』の事じゃろう!?」
終一「だから何だよ・・・」
転子「たわけ!!ウンならついとるわ!!」
学「雨雲の外はいつも青空・・絶望せずにいれば、きっと希望があるって事ですね!いいじゃないですか、それだけみんなあなたのことが好きなんですよ、うらやましいです」
竜馬「ま、悪い気はしねえけどよ・・・そんな気遣いができるあんたのほうが、よっぽど皆に好かれてるだろうぜ」
学「い、いえ・・私なんてとても・・・ずいぶん辛い過去をおもちなんですね・・・賭けテニスだなんて・・私も賭けバレーに実際選手として出たこともありますけど、どこに行ってもそういうものがあるんですね」
竜馬「結局人間ってのは欲からは逃げられねえってこったな・・・だけどよ、それに負けたくねえ人間の矜持(プライド)ってのがあんだよ・・・それで胴元のマフィアのメンツをつぶしちまって、報復に家族を殺されて・・・復讐を果たしたって家族は帰っちゃ来ねえ、おまけに許嫁まで失っちまって・・・ハハ、俺にはもうこの世に生きる理由や生きて帰らなきゃいけねえ動機なんて一つもなくなっちまった、それであいつに俺の命をゆずってやろうと思ったのさ・・・まさかこんな俺に説教するなんて、思い出すぜ・・・前に同じ女がいたことをよ・・・」
学「その子は・・どうしてるんですか?」
竜馬「・・・ああ、今頃は楽しくやってるだろうよ、悲しみも苦しみもないところで」
学「そうですか・・・」
竜馬「フン、俺としたことがついおしゃべりが長すぎたぜ・・・『どうにもならない他人の気持ちより、どうにかなる自分の気持ちだけでも変えませんか?』・・・あんたの言葉、久々に身にしみたぜ」
学「お、お恥ずかしい・・・あ、あのすみません偉そうなこと言っちゃって、失礼ですけど・・・おいくつなんでしょうか?」
竜馬「トシなんてどうでもいいじゃねえか、遠慮せずにタメでいいんだぜ?俺は人間として出来上がってるなんて事はねえんだからよ、これから人生の仕切り直しだぜ、それがあいつとの・・・新しい『約束』だ」
学「す、すみません、タメというのがどうも苦手で・・・」
竜馬「気にするな、あんたにはあんたの良さがあるさ・・それにしても、有刺鉄線でネット作るなんざ、あんたの先輩もおもしれー事考えるじゃねえか」
学「あはは・・犬神先輩はそういうのが好きというか・・・この鉄製のバレーボールがヒントになって、あなたを助けられてよかったです・・・実は先輩は誰よりも他人(なかま)のことを考えてるんですよ、あなたにとって最高の一日でありますように・・・私も誕生日一日違いでなんだか親近感わいちゃいますね・・練さんも張り切ってキーボさんと戦ってるみたいです」
竜馬「フン、ただのダメロボットかと思いきゃ・・・とんでもねえ『超高校級のロボ』と張り合えるあんたの友達にもお目にかかりてえもんだな」
学「すぐに会えますよ!」
斬美「うがあああああーーー!!!わ、私はここから出て、ご奉仕しなきゃいけないんじゃあああああーーーー!!!一億人のご主人が待ってるんじゃぞおおおおおおーーーー!!!ふぁいやあああああーーーーーーーー!!!!!!」
終一「おじさん・・・いい加減に話真面目に進めてくれないかな?」
「バカモン!!わしはいつも真面目に描いとるわ!!ただ・・運がないのや・・む!ひらめいた!!バレーってのは『谷』の事じゃろう!?」
終一「だから何だよ・・・」
転子「たわけ!!ウンならついとるわ!!」
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2017-07-01 08:13
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