鞠莉「クレイジー。ただそれだけよ」

画像はマリージョーク小原鞠莉が乗っている6周目のマシンのオンボードカメラ。前を走るのはインペラトリーチェ・ヴェラーリ西木野真姫。

岩手GPはまたもインペラトリーチェ・ヴェラーリにこの勝利で幕を閉じた。だけども、このレースも何事もなく終わらなかった。

それは、6周目の⑨、⑩エリアのルンガ・マーノの親指エリアを抜けたコーナーで起こった。細いヘアピンが多く続くこのエリアの最後は太めのコーナーがあるがオーバーテイクするにはなかなか難しいこのエリア。

マリージョークの小原鞠莉は後ろに迫るインペラトリーチェ・ヴェラーリの西木野真姫を抑えていたが痺れを切らした真姫は強引にインに入ったのだ。これにより右サイドポンツーンから鞠莉の右フロントタイヤが真姫の左リアタイヤに乗っかってしまい鞠莉のマシンがバランスを崩してしまう。反動で左のサスペンションアームが破損し取れてしまい、右側のサスペンションも制御できずガードレールに激突してしまった。

「秋田GPで果南に対しての悪質なブロックで反省したのかと思ったらこれよ」と怒りを隠しきれない鞠莉。リタイア後もコースから離れず走る真姫が近付くといつもは陽気で明るい彼女が放送禁止用語の罵声を浴びせる程だ。「クレイジー。ただそれだけよ」と話すと「けども。ただそれだけのせいで私はリタイアになった。チャンピオン候補がしていい走りじゃない」と批判。

その後、真姫はこの接触により16周目にエキゾーストパイプが破損しそれに気付かずマシンが炎上しリタイア。結果的にはにこが優勝し果南は5位に終わった。が、にこもにこでファイナルラップで危険なオーバーテイクでスピリチュアルズの東條希を抜いて掴んだ優勝。けれどもこれは希自身が「完全に油断してた。あれはウチが悪かったんよ」と反省していたがギャンブルに近いオーバーテイクは危険ではないかと思われる。

鞠莉はその後オフィシャルに告げるも厳重注意だけで済まされた真姫に対し「当たり屋をやりたいならレーシングゲームで何度もぶつかりなさいよ」とレースが終わっても怒りが治まらず自家用ヘリコプターに乗り込み山形へ向かって行った。「オーバーテイクしづらいこのサーキットではこうでもしないと上を狙えない。仕方ないのよ」と真姫。マリージョーク2人と真姫の関係は悪くなるばかり。4連勝したにこもあまりいい気分でなく次の山形GPに向けてマシンを調整していたのであった。

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