【00課肆】其処往くは【百鬼徒然祭】
さあさ お立ち寄り
◮:百鬼徒然祭【illust/64371169】
***
「私でよければ手伝おうか」
茶運びの化け猫たちがきょとんと澄まして見てみれば、男が一人。
「手伝ってくれるのかにゃ?」
「それは助かるにゃ~」
次々に猫たちの可愛らしい声があがる。いや、にゃあにゃあと可愛らしい鳴き声、と表現した方が正しいだろうか。そんな様子に男もまた、自らの耳をぴくりと揺らす。この男もまた、化け猫であったらしい。
「それじゃあ、少しばかり力になれればいいんだけど」
からり、下駄の音。ふわふわと漂うは鬼灯の提灯が二つ。賑やかな店内に、化け猫達が溶けていく。男もまた、それに続くのだった。
榊禮治【illust/64099618】
↳猫又に変化し、茶屋の手伝いをば少々
"手"は妖怪の不思議な道具で見えなくなりました
鬼灯の提灯2つ、空いた手で妖怪たちのオーダー取り
◮:百鬼徒然祭【illust/64371169】
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「私でよければ手伝おうか」
茶運びの化け猫たちがきょとんと澄まして見てみれば、男が一人。
「手伝ってくれるのかにゃ?」
「それは助かるにゃ~」
次々に猫たちの可愛らしい声があがる。いや、にゃあにゃあと可愛らしい鳴き声、と表現した方が正しいだろうか。そんな様子に男もまた、自らの耳をぴくりと揺らす。この男もまた、化け猫であったらしい。
「それじゃあ、少しばかり力になれればいいんだけど」
からり、下駄の音。ふわふわと漂うは鬼灯の提灯が二つ。賑やかな店内に、化け猫達が溶けていく。男もまた、それに続くのだった。
榊禮治【illust/64099618】
↳猫又に変化し、茶屋の手伝いをば少々
"手"は妖怪の不思議な道具で見えなくなりました
鬼灯の提灯2つ、空いた手で妖怪たちのオーダー取り
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2017-09-02 22:20
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