【PFRD】ドゥームハンマー【忌むべき王の戦場】

クラウス「…アーシィさん。わかった、時が来たら使わせてもらうよ。
　　　　　でもまだやることがあるんでね。」
クラウスはアーシィから鍵を受け取ると、踵を返して黒薊の航海者に向かっていく。

アーシィ「ねえ、騎士さん！あなたのエビ？でもうちょっと近づけない？」
リュシオン「難しいなぁ！そもそもアレとやり合うってのがどうなの？」
アーシィ「ちょっと！あれ！」
見れば超巨大な黒薊の航海者の拳が天高く振り上げられている。
リュシオン「砦を吹っ飛ばすつもり？冗談じゃない！」
リュシオンは少しでも拳の被弾位置から離れるようにエビを駆る。
刹那、拳は振り下ろされ、まるで映画か何かのように現実味を感じないまま
砦が粉砕される。
リュシオン「頭下げて！衝撃波は！遅れてくる！」
轟音と共に衝撃波がエビの体躯を打つ。
アーシィ「くぅ、さっきより離れちゃった。」
リュシオン「…ごめん、やっぱり近づくのは無理。」
リュシオンのその言葉に諦念はなく、むしろ決意のようなものが感じられた。
振り下ろされた拳の上に、それはいた。
赤く、赤く、どこまでも赤い一つだけの目で、深くえぐられた顔の奥からこちらを覗く者。
リュシオン「緋眼の悪魔…っていったっけ？」
緋眼の悪魔はゆっくりと向き直り、構える。
言葉はないが、その瞳は饒舌に語っていた。

「見つけたぞ。」

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こちら【illust/64840748】からの流れをお借りして。
クラウスはこの後「黒薊の航海者」に乗り込み、
自由の身になった緋眼の悪魔はリュシオン君を狙うようです。

お借りしました
嵐夜の騎士リュシオン君【illust/63983075】
農魔法使い　アーシィ・ラミュー【illust/63994631】

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