たとえばこんな…♪④―64

少女『ん・・ん？！』

ヤツから解放された少女は
金髪碧眼だったのが、すっかり
日本人の色に戻っていた

しかし、雷撃の痺れが身体に残っていた

希歩『あ、悪い悪い』

少女の痺れを取り除く希歩

その少女はバスタオル一枚の姿

少女はこの場所から
10キロほど離れた温泉街で

露天風呂から上がろうと
バスタオルを巻いたところで
ヤツに取り憑かれたようだった

少女『あ、え？、あれっ？！』

少女には露天風呂からの記憶が無い

いきなり見慣れぬ場所にいた

それも、バスタオル一枚の姿で

少女『あ、やっ・・きゃ』

叫びそうになった少女の口を塞ぐ希歩

希歩『待った待った！、今ここには
女の私しかいないから！』

少女『むぅっ？！』

希歩はとりあえず、何者かに眠らされて
ここまでさらわれて来たのを、偶然に
見付けて助けた、と、苦し紛れに説明した

希歩『そう言う事だから！、もう
大丈夫だから！、分かった？』

少女は半信半疑ながらも、頷く

希歩『とりあえず服がいるね』

そんな希歩も、服はボロボロ

少女『私を助ける為に？！』

希歩『いやぁ、ちょっと捕まっちゃって』

苦笑いの希歩

少女『あ、ありがとうございました
で、これからどうしましょう？』

バスタオル一枚の少女に
ボロボロの服の希歩

このままの姿では出歩けない

中年①「お？、なんだ？」

中年②「暇潰しに来てみりゃあ
すげぇ格好の姉ちゃんがいやがる♪」

少女『ひっ？！』

希歩『おいおい・・冗談だろ？
まためんどくせぇのが・・』

希歩は再び戦闘体制