鉄血のコーチ

三日月
「後悔してないの？」
ノリコ
「あの日から、昔の私とは
お別れしたはずなんだけど、
私の時間が全然経っていないから
忘れることが
出来てないな…」
三日月
「…」
ノリコ
「でも私が頑張らないと、
皆の時間が奪われちゃう」
三日月
「…」
ノリコ
「人生って
どんな人生に生まれても、
一度きりしかないじゃない」
三日月
「うん」
ノリコ
「だから私は頑張るの、
努力と根性！
そして皆の愛を胸に抱きしめて！」
「…」
ノリコ
「あ、ごめんね変なこと言って、
あーあ、やっぱり私は
まだまだ子供だなぁ」
三日月
「いや、なんとなくわかったよ」
ノリコ
「本当！」
三日月
「うん、
いつ叶うかわからないけど、
そいつを叶えるために
俺なりに頑張っているから…」
ガシッ
三日月
「…！！」
ノリコ
「ファイトだよ、三日月くん！」
三日月
「え…ふぁ…？」
ノリコ
「あ、えーと、頑張れー
って言ったの」
三日月
「へー…でも俺にもノリコみたいに
努力と根性と愛って奴、
あるのかな？」
ノリコ
「え…」
三日月
「俺…オルガや誰から言われないと
何も出来ないから…」
ノリコ
「…」
三日月
「俺も頑張ることが
出来るのかな？」
ノリコ
「じゃあ私がコーチしてあげる！」
三日月
「え？」
ノリコ
「夢を見ると、遠すぎるから
ため息が出ちゃうけど…
負けないわ！って頑張るの！」
三日月
「負けない…頑張る…」
ノリコ
「そう、それでいいの！」
三日月
「…！」
ノリコ
「だって、努力せずに
簡単につかめる
夢なんていらない…
そう思わない？」
三日月
「よく…わからないけど、
叶うかわからないから
ノリコは頑張るんだね」
ノリコ
「そう！一途な気持ちは
必ず叶うの！！」
三日月
「うん、俺もそう思う」
ノリコ
「これからよろしくね、
三日月くん！」
三日月
「うん、よろしく」
ノリコ
「それじゃあ一緒に走ろう！
頑張れる？」
三日月
「うん、大丈夫」
ノリコ
「よーし！
ファイトー！オー！！」
三日月
「う、うん…ふぁ…ふぁいとー…」
…

鉄血のコーチ
鉄華団 戦闘訓練担当
タカヤノリコさん
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