クラシカロイドでクラシックの小ネタ 32

ムジーク「雨だれと憂事」の原曲となった、ショパンの「24の前奏曲」の”雨だれ”
そもそもこの”雨だれ”というタイトルはショパン自身がつけたものではありません。ショパンは自分の曲に標題をつけることをひどく嫌っていたのです。
「24の前奏曲」は、ショパンが好んで使用していたプレイエル製のピアノの製作者である、カミーユ・プレイエルに献呈されました。
ショパンは「私は気分がよくて自分だけの音を出してみたいと思う時は、プレイエルが必要なのです」と言い残しているくらいこのピアノを気に入っていたようです。
バッハの「平均律クラヴィーア」との違い、それは「平均律～」は①ハ長調-②ハ短調-...と、同じ調で長調と短調がセットになっているのに対し、ショパンの「前奏曲集」は①ハ長調-②イ短調-③ト長調（＃が1個）...という具合に＃が1つずつ増え、♭なら1つずつ減るような音階での構成となっているのです。