【ポケスポ】辻風.【大密林攻防戦】
「博物館の方かな?」
先を急ぐ足を止めるように、空から降りかかる声がひとつ、見上げる目に映るのはネイティオだ。
その優雅な翼に目を奪われるのはカゼナギ族のサガなのだろうが、さすがに今は見とれる時間の余裕はない。
「今この密林の状況がどうなっているか、聞かせてくれるかい?」
地に降りたその鳥の背から、ひょいと降りたのは壮年の男性、そして小さなイワンコのようだ。
博物館の職員であることが服装に出てるこの自分を見て動じないなら、おそらくは一般の観光客だろう。
「密林はこの有様です。いえ、熱気に足場の悪さにと、もともと人が歩くには厳しい土地なのですが……」
声がかすかに途切れる。喉の奥が掠れる。早まった呼吸で、思ったように言葉が紡げなかった。
「ここはポケモンの混乱、そして荒くれ者たちとの衝突で荒れています。どうか、お早目の避難を」
やっとそれだけ告げて、ワタリはその壮年へと背を向けた。
全てを守るには手が足りないことなど自覚している。ならば、自らの身は自ら守ってもらうしかないのだ。
***
どうしても並びたかったのでこちら【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9299222】に一瞬お邪魔しました!!!!!!!わーーん貴重な同年代40代...
*クロウミさん【illust/66867121】 ワタリ【illust/65853182】
先を急ぐ足を止めるように、空から降りかかる声がひとつ、見上げる目に映るのはネイティオだ。
その優雅な翼に目を奪われるのはカゼナギ族のサガなのだろうが、さすがに今は見とれる時間の余裕はない。
「今この密林の状況がどうなっているか、聞かせてくれるかい?」
地に降りたその鳥の背から、ひょいと降りたのは壮年の男性、そして小さなイワンコのようだ。
博物館の職員であることが服装に出てるこの自分を見て動じないなら、おそらくは一般の観光客だろう。
「密林はこの有様です。いえ、熱気に足場の悪さにと、もともと人が歩くには厳しい土地なのですが……」
声がかすかに途切れる。喉の奥が掠れる。早まった呼吸で、思ったように言葉が紡げなかった。
「ここはポケモンの混乱、そして荒くれ者たちとの衝突で荒れています。どうか、お早目の避難を」
やっとそれだけ告げて、ワタリはその壮年へと背を向けた。
全てを守るには手が足りないことなど自覚している。ならば、自らの身は自ら守ってもらうしかないのだ。
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*クロウミさん【illust/66867121】 ワタリ【illust/65853182】
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2018-03-03 01:21
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