ノースリーブタートルネックのサマーニット葵ちゃん
バス停で待っていてくれたのは子供のころから一緒に遊んだりしていた幼馴染の葵だった。5年会わないだけでも印象が変わるものだと感じた。その大きな要因は長く伸ばしていた髪がショートボブになっていたからだろう。色素が薄めの肌に映える夏空のような青い髪は湿気のある熱さのこもる風を冷やすように流れている。「おかえり」と葵は俺にもう一度言葉短く出迎えてくれる。「あ、ああ……ただいま」とかろうじて返すことが出来た。俺の言葉を聞くと目を細め微笑みながら隣に並ぶように近寄ってくる。「おばさんから帰ってくるって聞いたからこうやって待ってあげてたんだけど、まさか歩いてくるとは思わなかったよ。私、結構待っちゃったな。」と首をかしげながら声をかけてくる。俺の方が身長が高いため葵はおのずと見上げるような形になる。葵は上目遣いになりその表情を恥ずかしさのため直視できなかった俺は顔を横に向けながら「すまん」としか言う事が出来なかった。数秒の沈黙。さきほどより少し強めの風が吹いた。「行こ」とひとこと言い葵は歩きだす。それに倣うように俺はキャリーケースを引きながら追いかける。葵の隣に追いついたので歩調を合わせる。少し歩いてから先ほどまで混乱して疑問に思わなかったことを聞く。「なんで葵が迎えに来てくれたんだ?」と俺は葵に問う。「あーそれはね」とひとこと入れて葵は応えてくれる。「今日から地元のお祭りがあるんだよ。それできみん家のおばさんにお祭りの準備でお願いされたから一緒にしてたんだけど、その時ちょうど君から連絡が来てね。おばさんは色々準備があるから代わりに行ってきてってお願いされたの。」と笑いながら教えてくれた。葵が来るならそう言えってと恨み言を呟き家についたら文句の一つでも言おうと決めた。風がまた吹く。実家へと急がせるように俺達を押すように吹きぬけていく。「仕事はどう?もう慣れた?」と葵の声が届く。質問に答えようとそちらへ向くと先ほどの風で乱れたショートボブの髪を耳にかけるような仕草で搔き上げているところであまり見ることのない葵の耳とノースリーブのため無防備な脇を目の当たりにし不覚にも見惚れてしまった。答えあぐねていると小さく首を傾げながら「なに?」と葵は聞いてきたのでどもりながらも質問には答えてた。おかしなことは一言も言わなかったはずだが俺の話を聞いていた葵の口元はずっと笑っていたように見えた。
VOICEROID
琴葉姉妹
Kotonoha sisters
琴葉葵
Aoi Kotonoha
ノースリーブ
sleeveless
タートルネック
turtleneck
サマーニット
キャプション芸
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ショートヘア
short hair
29
27
1340
2018-03-20 00:10
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