【ポケスポ】なにかが薄れていく【地上絵の秘密】

【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9506290】からの続きです。

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　なにを言われたのかわからなかった。まだ心臓はドキドキしている。
　いや、なにをされたのかわからなかった。
　目の前の少年がなにを言っているのか。何故自分のためにここまでしてくれるのか。
『わからない』
　わからない、わからない、わからない。
　頭では分かる。その裏にある優しさも。
　……でも信じられない。
　信じたいのに？　なんで？　なんで自分はこんな男になってしまった。
「ありがとう……ございます」
　ポケモンを手放そうと思っていることを、目の前の少年が知ったらどうなるんだろう。
「……じゃあ、やめるか」
「え？」
「いえ」
　気がつくと時間は夕闇。どれだけの時間を過ごしたのだろう。
「帰りますか」
　クレイドールはぜえはあと肩で息をしている。
　……昔は、人に嫌われたら地の底に落とされるような気がしていたんだ。
　それがどうだろう。
　なにも感じない。なにも分からない。ごめんなさい。
　クレイドールにアミ―を預けたのは間違いなく正解だった。……じゃあヴォルフは。
「ごめんなさい」
　キリが泣いている。誰のためにだろう。大切には、しますから。
「え？」
「……なんでもないです。あの、車まで乗せて頂けますか、クレイ」
　今度は、ゴードンさんにうまく乗ることができた。
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少し気が変わってポケモンを手放すのはやめました。クレイドールさんの言葉が優しさであることも十分に承知しています。後一押しくらいの感じです。なにもなければこのまま車まで戻って地上絵撤退します。

問題ありましたらご一報お願い致します。

お借りしました。
クレイドールさん【illust/66065724】

カゴとキリ【illust/66041575】