ヘルダ共和国国防軍 『鹵獲戦闘車 キネマ』

現在、ヘルダ共和国はファイセン帝国の都市傀儡国家である。

ヘルダ共和国はファイセン帝国と信頼の深い関係であったが、ファイセン帝国を良く思わない国家と戦争状態に陥った。

ファイセンはその時他国との極めて臨戦態勢に置かれた戦争状態にあり、ヘルダの支援にひどく後れを取った。

ファイセンはヘルダに敵国へ降伏するよう打電する、それはヘルダ滅亡を回避するための手立てであったが、ヘルダはそれを拒否し最後の瞬間まで戦い続けた。

ヘルダ共和国は滅亡を迎え、その後ファイセンが都市を取り戻して一時的にファイセン指揮下の都市傀儡国家へとなる。

本来、冷徹なファイセンは他国を助けることなどしない。
誇り高きファイセン軍人は自分達の力だけで生き抜く、ファイセン国民はだれの手も借りず、誰も受け入れない。

そんなファイセンがヘルダを受け入れたのは、ヘルダが国家ではなく最後まで信頼のために戦った誇り高い民族であると認知したからである。

ファイセンはあえてヘルダを傀儡国にする事によって、ヘルダを他国からの侵略を防いだ。

ファイセンは古くから、ヘルダの特産品である色とりどりのカザグルマを愛していた。

ヘルダは唯一ファイセンから信頼された、小さな国家であった。

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『鹵獲戦闘車 キネマ』はヘルダ共和国の鹵獲機である。
敵国から鹵獲した装甲車に自軍の砲塔、ファイセンから提供された旧式ミサイル、お世辞も言えないひどくお粗末な車両である。

こんな車両でもへルダの精神を維持させる要である。
ヘルダはひどく疲弊しきり、国家の立ち直りも危うい。