習作

　
　まずはじめに、この度の西日本豪雨により被災された方々に対し、お見舞い申し上げますと共に、犠牲になられた方におかれましては心からのお悔やみを申し上げます。
　はや発災より、二週間が経過し、いまだ土砂に埋もれた街の様子や、避難生活を余儀なくされる状況と共に、炎暑の最中、過酷な復旧作業に尽力される姿を拝見するたび、只々、心が痛むばかりです。
　私事で甚だ恐縮ではありますが、当方はこの五月より失職の身となり、加えて、今夏よりは空調設備とはまったく無縁の環境下にて過ごす事態となりました。折り悪くも記録的な炎暑が続く中、何の因果であろうかと一人嘆くところで有りましたが、はたしてそれも、皆様の耐え難きご心痛の、ほんの僅かであろうとも享受をなし、あるいはまた、寄り添えるものであったならばと、誠に勝手であると承知しながらも、自らが慰められている次第ではございます。

　ともあれ、これから先、ますます暑い日が続くものとみられる中、どうか被災地の皆様におかれましては、お体にご留意たまわりたく、一刻も早い復旧と復興がなされますことをお祈り申し上げます。

　なお、この度のイラストにつきましては、その作品としての趣が些かならず、現実社会の実態とは乖離した様相となっていることもあり、しばらくは投稿を自粛しておりましたが、心苦しくして躊躇しながらも、本日をもって、衆目のもとにお届けする運びとなりましたことを、謹んでご報告申し上げるものといたします。

　【追記】（作品について）
平素は、でき得る限り、肌を露出させたモチーフは描かずに来ましたが、今回に至っては、習作として、その描写を試みた経緯であります。