紫の男

戦国BASARAの明智光秀です。

～～以下ポエム～～

様々なキャラを愛してきましたが、やはり心はBASARAの明智光秀に戻ってきます。
私の萌えの原点であり、推しについて考えるとき彼を除いては語れないのです。
アニメ版での、強者が跪き命乞いをする姿が好きという悪趣味な発言は特に彼の気味悪さを表していると思うのですが、セリフに負けない気持ち悪い動きが多くて本当に素晴らしい。ふらふらと左右に揺れながら話すシーンや、馬上で髪がユラめいているところなど、人外のような戦慄を感じさせます。

見た目がとても好みです。
長髪ということが長髪フェチの私にとっては大きな要素。一般的に男性は髪を伸ばしません。長くとも、肩ぐらいまでが限界でしょう。世間体もあり、ホルモンの問題もあり、ですが明智光秀が背中を覆いつくすまで髪を伸ばしているということは、その髪にこだわりがあるのではないでしょうか。彼が、なんの手入れもせずにボーッとしていたら伸びていたというキャラでないことはわかりますし、そんな人間ならあの美しい８頭身の体型は維持できないでしょう。
髪にこだわりがある男は素晴らしいものです。場合によっては女に間違われるであろう、男らしくないと思われるであろう長髪に、気を遣うことがまず趣深い。なぜ彼は髪を伸ばしているのでしょう。
長髪の男の、容易には理解できない心情に思いを馳せていると、スキップしたくなるような高揚感があります。

以前、BASARAの明智光秀といえば「戦闘狂クレイジーサイコホモ」が一番簡単な説明でした。
しかし今、愛する者を自らの手で切り裂くことを至高とするその精神は、ナンバリングを増すごとに複雑な情が絡み合ってくるようになりました。もはや彼を単なるサイコホモと呼ぶことはできず、人間になれない化け物としての側面に対しての考察が必須事項になりました。
そんな変化を遂げる彼を、どうやら私は１やアニメ一期の頃の、重苦しさがあまりなく、ただ戦いを楽しみ、要らないものは斬り捨て雑魚を弄ぶ姿が好きだったのだな、と改めて感じつつ見ています。
人間の情と人ならざる殺戮の欲求に翻弄される彼の精神を見つめるのもまた違った喜びがありますが、１期の彼の方が全てから解き放たれていたような楽しさがありましたね。映画版もなかなか凄まじいものがありましたが。

話題は少し変わりますが、悪役幹部が好きです。
主に絶対の忠誠を誓う崇拝者、冷徹な判断をくだすエリート、戦い以外に興味のない脳筋、紅一点の色っぽい美女。テンプレ悪役幹部がとても好きです。人間の敵になる人間が好きです。世界の平和より己の欲求を優先する者が好きです。そして楽し気に悪事を為す悪役がとても好きです。

時折哀愁を滲ませるもよし、絶望するもよし、平和を謳う主人公に殺されるもよし。それでも悪として生き、最期まで己の欲望を優先させて生きる悪役のなんと美しいことか。
BASARA明智光秀は、楽し気に悪を為していました。その姿がなによりも好きでした。

織田をその手で殺すというただ一点の目的のため、あらゆる犠牲を生みながら血塗れた道を走り抜ける明智が好きです。浅いキャラ設定だと思われようと、嫌われようと、楽しんで生きてほしいのです。