住田土木機械 「十見隠形 分母機」2013年

巨坑墓には大なり小なり土砂除けの濠や塀がついているものだが、それでも僅かずつ土や塵芥が入り込む。そのため周囲の自治体や有志団体が主催して換坑祭などと呼ばれる清掃活動が10年から20年おきに行われるのが一般的だ。
まず清祓の儀礼を行い次いで周辺住民などが2,3日かけて手作業で坑内を清掃する。それが終わると参加者へのふるまいを兼ねた後夜祭が行われ、最後に納祭の儀礼で幕を閉じる。
ここで問題となるのが運び出された大量の土砂だ。小規模の坑墓では住民が持ち帰って庭に巻いて終わることも多い。しかし泰園坑墓などのような大規模なものになると土砂の量は数十トンを超える。
今回は住田土木の協力を得て稲田山の環状虚数空間消滅工事に利用される事となった。

二〇一三年和歌山諸祭礼実行委員会 申し送り書より
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2018-09-02 16:56

 仲洲衛


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