SPIRIT1970~Ep.20「対”LAV-25”」
「雌猿ども、その程度か!?」
山の斜面を遮蔽物代わりに、何とかエイブラハムの攻撃をやり過ごそうとするクレア達。
彼女らと相対するエイブラハムの射撃は実に巧妙だった。副砲の7.62ミリ機銃の弾幕でこちらの動きを制限し、機動力が落ちた隙に25ミリ機関砲を撃ち込む。
機関砲の威力は我が目を疑うものだった。「ドン!」と射撃音が鳴ったその瞬間には、標的は全て例外なく砕け散る。人の体に当たればたちどころにミンチの出来上がり。アレイシア精霊学院の制服は高い防御性能を持つのだが、とても機関砲の直撃には耐えられそうも無かった。
自分たちの世界では見たことも聞いたことも無い未知の兵器。「LAV-25」の火力の前に次第にジリ貧となるチーム・スカーレット。
機関砲で打ち砕かれた警官の血をもろに浴びたリンスレットは、度重なる銃声のせいで、身体が硬直していた。全身血まみれ、恐怖で歯ぎしりをするその姿はさながら地獄の亡者のようだった。
「ここかァ?それともこっちか!?」
エイブラハムの不規則な射撃のせいでうかつに顔を出せない。
――しかし、クレアは絶望していなかった。
「”エイブラハム”は恐らく、あの”ソウコウシャ”の中にいるわ。あんな鉄の装甲で覆われているんだもの、私たちの細かな動きまでは見えづらいはず。」
「だがどうする。迂闊に飛び出すと撃たれるぞ。」これはエリス。
「精霊魔術を派手に打ち上げてやりましょう!きっと、エイブラハムは気を取られる。その隙を突いて、みんなであいつを取り囲んで、集中砲火よ!」
「あんたはここに隠れて!」恐怖で身動きが取れないリンスレットを山の斜面下の大きめな穴に避難させ、クレアは火炎球をLAV-25の上めがけて放った。
「何だ!?」
エイブラハムの注意が自らの上に向けられる。
「今よ!!」
クレア、エリス、フィアナの三人はLAV-25を取り囲んだ!
山の斜面を遮蔽物代わりに、何とかエイブラハムの攻撃をやり過ごそうとするクレア達。
彼女らと相対するエイブラハムの射撃は実に巧妙だった。副砲の7.62ミリ機銃の弾幕でこちらの動きを制限し、機動力が落ちた隙に25ミリ機関砲を撃ち込む。
機関砲の威力は我が目を疑うものだった。「ドン!」と射撃音が鳴ったその瞬間には、標的は全て例外なく砕け散る。人の体に当たればたちどころにミンチの出来上がり。アレイシア精霊学院の制服は高い防御性能を持つのだが、とても機関砲の直撃には耐えられそうも無かった。
自分たちの世界では見たことも聞いたことも無い未知の兵器。「LAV-25」の火力の前に次第にジリ貧となるチーム・スカーレット。
機関砲で打ち砕かれた警官の血をもろに浴びたリンスレットは、度重なる銃声のせいで、身体が硬直していた。全身血まみれ、恐怖で歯ぎしりをするその姿はさながら地獄の亡者のようだった。
「ここかァ?それともこっちか!?」
エイブラハムの不規則な射撃のせいでうかつに顔を出せない。
――しかし、クレアは絶望していなかった。
「”エイブラハム”は恐らく、あの”ソウコウシャ”の中にいるわ。あんな鉄の装甲で覆われているんだもの、私たちの細かな動きまでは見えづらいはず。」
「だがどうする。迂闊に飛び出すと撃たれるぞ。」これはエリス。
「精霊魔術を派手に打ち上げてやりましょう!きっと、エイブラハムは気を取られる。その隙を突いて、みんなであいつを取り囲んで、集中砲火よ!」
「あんたはここに隠れて!」恐怖で身動きが取れないリンスレットを山の斜面下の大きめな穴に避難させ、クレアは火炎球をLAV-25の上めがけて放った。
「何だ!?」
エイブラハムの注意が自らの上に向けられる。
「今よ!!」
クレア、エリス、フィアナの三人はLAV-25を取り囲んだ!
精霊使いの剣舞
Bladedance of Elementalers
血
blood
リンスレット・ローレンフロスト
rinnsurettoro-rennfurosuto
クレア
crea
アナログ
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2018-10-28 19:24
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