【PFLS】火と煙の中の影

オーバードを休ませるために一度ブソウを解除した。
すると想像よりもはるかに傷が多く、節々に痛みを感じた。

「無茶ヲさせてしまいマシたネ…少しの間休んで、オーバード」

荷物を預け、ナイフを持って必要最低限の装備で戦場を駆ける。
再びブソウするには時間が必要だ……。

それまでどうにかワタシヒトリで乗り切らなければ。
牙を使い姿を眩ませて戦場をひたすらに走り続けた。


―――不意に、爆音と共に周囲が一瞬にして燃え上がった。


爆発の衝撃で"牙"の効果が切れてしまった。
そして目の前には盾を構えた騎士と拳士が居た。

「怪我をしているじゃないですか！はやく安全な場所へ………」

「ゴ心配アリがとうございマス。ですがワタシは大丈夫デス！」

「ここは激戦区になろうとしています、その先は危険です！」

「敵の数が多い！ここから南に向かえば駐屯地があるからそこへ向かうんだ！」


青い騎士と有角の拳士の二人に誘導してもらい、前線になっていた戦場を離れた。



「コレ、コレを受け取ってくだサイ。………どうか、ご武運ヲ！」


残りの牙を手渡し軽く説明すると、"私"は主の居る場所へと向かって再び走り出した。

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現状について
オーバードがブソウの影響で一時休憩中のため、ナイフ片手に単身で戦場を移動しています。
目的地が明確になったので急いで向かっている途中です。
前回での消耗が激しいため戦闘は控え気味。全身ボロボロ。

こちら【illust/73572199】より後、こちら【illust/73663149】の展開より前くらい、に出会ってたらいいな…ということで時系列は3章の中盤くらいなイメージです。
色々とパラレル状態ですがお借りしたかったので、ほぼほぼファンアートです。
助けてくれたお礼にアイテムはお二人に一つずつおすそ分けをしているので受け取るかは自由で。

※魔力または生命力を消費します。生命力は寿命というよりは使うとダルく感じるな…程度です。
行動を制限するものではないのでパラレル・スルーで大丈夫です。

◆お借りしました（敬称略）
アルフォンソ【illust/72938023】
魔道拳士のコンスタ【illust/72937947】

◆孤立した影【illust/72937970】

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第三章【illust/73279466】