【PFLS】語らう影
「アレ…!やたら帽子がズレると思ったラ、上に誰カ居ますネ?」
「アナタ、『人』、ですか? ロカリィ、『人』、学びます」
帽子の上の小さな"いきもの"はそういった。
「人はヒトでもカゲビトなのデス。
ワタシはアナタの求めている"人"ではないカモしれないデスね。」
「カゲビト、『人』、ではない?」
「ワタシも記憶はしているのに、ハッキリとはわからナイのデスが…多分」
「わからない、一緒、ですね」
移動する間、帽子の上の小さな子との会話は続いた。
「アナタも、ワタシのようにここまで旅をしてきたノデスね。
旅は知らないことを教えてくれマス。
自身のコト、他者のコト、世界のコト。
学ぶ、知ルためにモどうかお気ヲ付けテ
生きて、もっと世界ヲ見まショウ。」
お互いのこと、自分自身もわからないこと
少しでも自分以外の相手にこうして話すことが出来て、安心した。
戦地へ辿り着く前にこの子を安全な場所に送っていこう。
ワタシは少し寄り道をするのだった。
++++
これ【illust/73704792】より以前、3章中のどこかで出会っていたらいいな…ということでお借りしました。
ロカリィさんも長い旅をしていたんだよ。というのを伝えた感じです!
最初のセリフはキャラシから引用させていただいてます。
行動を制限するものではないのでパラレル・スルーで大丈夫です。
3章はこちらの投稿でラストになるかと思います。
閲覧評価ブクマ諸々ありがとうございました。インターバルか最終章でお会いしましょう!
◆お借りしました(敬称略)
似せ身のロカリィ【illust/72939288】
◆孤立した影【illust/72937970】
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第三章【illust/73279466】
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2019-03-17 11:50
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