【PFLS】これよりは死地
■お借りしました!
いつもくっついててごめんなさい大好きですダルシャーンさん【illust/73027432】
□大体分かる流れ
ある不忠な騎士達【illust/73878335】から
いざ尋常に【illust/73813626】
ベアステイルの指針を無視してゾクダンが英雄と魔王の戦いに赴いているのは友であるダルシャーンさんがエレバス様の下へ馳せ参じたのにくっ付いていったんだよという説明しないと分からない裏事情からでした。ジェルダレス重騎師団ぜったいつよい(震)のでぼこぼこにされてるに違いない。
□魔女の祝福詳細
あなたに見合うだけの血を【illust/73850332】
ヤクソク【illust/73782249】
問題等ございましたらご一報ください…!!
ゾクダン【illust/73092094】
以下ポエムです(飛ばしていいよ…)
========================================================================
「付いていなくて、良かったのか?」
ダルシャーンはおよそ人の身では扱いづらいであろう両極に刃のある長槍を敵兵に突き付け嵐のような轟音を上げて払うと背中合わせの男に問いかけた。
先の大戦からの戦友はどこか気遣わしげな声音でありながらも戦場での武働きは常に最上で遜色ない。
なるほど強さと優しさを併せ持つ、とはまさにこの友の事を言うのであろう、とゾクダンは口元まで覆った外套の中で舌を巻いた。
「…今はあそこ以上に安全な場所はない」
呟き、一閃。
首と胴が離れる。
さっきまで生きていた肉の塊を見下ろし「よく切れるようになった」と目を細めるゾクダンはどこか雰囲気が変わった。
ダルシャーンは、口に出す言葉は少なくとも嘘はつかない(逆にもう少しオブラートに包めと思う時はある)友の言葉に目を丸くすると「ほう…」と顎をさすった。
「………なんだ?」
「いや何、そうか…お前がベアステイルをそこまで買っているとは思っていなかったからな…少しだけ驚いた、すまん」
「俺が……?」
珍しい。 あのゾクダンが面食らっている。
自分でも意識せずに無意識に寄せていた団への期待を、信に足る友の口から述べられた事で気が付かされた隻眼の人馬は何か逡巡するように目をそらした。
「…そうだな」
最初は友を頼って訪れただけの場所だったはずがいつのまにか随分肩入れしてしまっている。
人との交流など煩わしいだけのものだったが、来るもの拒まずといったベアステイルの気風と穏やかながらも喧しい空気は嫌いではなかった。
その事に気が付くとなんだか心の臓が温まるような心地を覚える。
「……あの団長殿達が負ける姿が想像できんからな」
だが、一旦言葉を切る。
「魔王を守るのがお前のやりたい事なら、俺はそんなお前の助けになりたい」
「…そうか」
「……そらその顔だ」
「なっ、何だ」
「俺の事などどうでもいいのに、お前はいつもそうやって人の心配ばかりする」
「む、むう……?まあ、お前は無茶をしがちだし心配になるのは友として当然と言うか、だが自分の事とて考えていないつもりはないぞ………待て、なんだその顔は」
「フッ……いや、気にするな。俺はやりたいことをやっている」
自分のこととなるととんと鈍い友がおかしく思わず声が漏れる。
眼前に相対するは赤き兵(つわもの)ジェルダレス重騎師団。
だがこの友とならば負ける気など、全くもって無し。
お節介な『魔女』達の祝福が互いを眩く輝かせている。
「必ず、勝つぞ!!」
「ああ…!」
※信じたベアステイルの母艦がやばい事は知らない二人であった
いつもくっついててごめんなさい大好きですダルシャーンさん【illust/73027432】
□大体分かる流れ
ある不忠な騎士達【illust/73878335】から
いざ尋常に【illust/73813626】
ベアステイルの指針を無視してゾクダンが英雄と魔王の戦いに赴いているのは友であるダルシャーンさんがエレバス様の下へ馳せ参じたのにくっ付いていったんだよという説明しないと分からない裏事情からでした。ジェルダレス重騎師団ぜったいつよい(震)のでぼこぼこにされてるに違いない。
□魔女の祝福詳細
あなたに見合うだけの血を【illust/73850332】
ヤクソク【illust/73782249】
問題等ございましたらご一報ください…!!
ゾクダン【illust/73092094】
以下ポエムです(飛ばしていいよ…)
========================================================================
「付いていなくて、良かったのか?」
ダルシャーンはおよそ人の身では扱いづらいであろう両極に刃のある長槍を敵兵に突き付け嵐のような轟音を上げて払うと背中合わせの男に問いかけた。
先の大戦からの戦友はどこか気遣わしげな声音でありながらも戦場での武働きは常に最上で遜色ない。
なるほど強さと優しさを併せ持つ、とはまさにこの友の事を言うのであろう、とゾクダンは口元まで覆った外套の中で舌を巻いた。
「…今はあそこ以上に安全な場所はない」
呟き、一閃。
首と胴が離れる。
さっきまで生きていた肉の塊を見下ろし「よく切れるようになった」と目を細めるゾクダンはどこか雰囲気が変わった。
ダルシャーンは、口に出す言葉は少なくとも嘘はつかない(逆にもう少しオブラートに包めと思う時はある)友の言葉に目を丸くすると「ほう…」と顎をさすった。
「………なんだ?」
「いや何、そうか…お前がベアステイルをそこまで買っているとは思っていなかったからな…少しだけ驚いた、すまん」
「俺が……?」
珍しい。 あのゾクダンが面食らっている。
自分でも意識せずに無意識に寄せていた団への期待を、信に足る友の口から述べられた事で気が付かされた隻眼の人馬は何か逡巡するように目をそらした。
「…そうだな」
最初は友を頼って訪れただけの場所だったはずがいつのまにか随分肩入れしてしまっている。
人との交流など煩わしいだけのものだったが、来るもの拒まずといったベアステイルの気風と穏やかながらも喧しい空気は嫌いではなかった。
その事に気が付くとなんだか心の臓が温まるような心地を覚える。
「……あの団長殿達が負ける姿が想像できんからな」
だが、一旦言葉を切る。
「魔王を守るのがお前のやりたい事なら、俺はそんなお前の助けになりたい」
「…そうか」
「……そらその顔だ」
「なっ、何だ」
「俺の事などどうでもいいのに、お前はいつもそうやって人の心配ばかりする」
「む、むう……?まあ、お前は無茶をしがちだし心配になるのは友として当然と言うか、だが自分の事とて考えていないつもりはないぞ………待て、なんだその顔は」
「フッ……いや、気にするな。俺はやりたいことをやっている」
自分のこととなるととんと鈍い友がおかしく思わず声が漏れる。
眼前に相対するは赤き兵(つわもの)ジェルダレス重騎師団。
だがこの友とならば負ける気など、全くもって無し。
お節介な『魔女』達の祝福が互いを眩く輝かせている。
「必ず、勝つぞ!!」
「ああ…!」
※信じたベアステイルの母艦がやばい事は知らない二人であった
pixivファンタジアLS
pixiv Fantasia: Last Saga
エルダーグラン
Eldergran
英雄と魔王の戦い【緑】
The Battle Between the Hero and the Demon King【green】
【黒梯騎士団ベアステイル】
kokuteikishidannbeasuteiru
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2019-03-27 23:41
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