黒靄のラフロワ

燃えるレッドヴァルにて

見てみろこの花の数、この街はもはや餌場だな。
手を貸してやらんこともないが、生憎俺の手はもう塞がっているんでな。

まあ、こちらに火の粉が降りかからない程度になら。なあ？

◇

ラフロワ
黒靄の魔人。
死の匂いを嗅ぎつける戦場に咲く花の名前を名乗っている。
甘美な言葉で囁かれても手を取ってはいけない。その手を取れば禍いの道を辿るとかナントカ。

刑務官のえらい人（illust/73907542）の傍らにいる。
彼もまた刑務官のえらい人の一人のはずであるが勤勉ではなく、
彼女との散歩を楽しんでいるだけのようにも見える。
使用には彼女の許しが必要な、悪意を喰らう魔本を携えている。


灼ける感覚ねぇ、……肉でも食って帰るか？
その前に俺の腹も満たさせてくれよ。

――さあ "許可"を。


◇

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