【PFLS】少しくらい武勲あげて帰りたい

カザハ「…なんでこいつ男に戻ってるんだ」
あの術は本来不可逆だと言ったのに…恋してると自覚しただけで男に戻ってしまった。
どんな体してるんだか一体…。
いや、体もだけど、あの術は強力な幻術の類なのに。
ファクト「あはは、今までもいろんな幻術とか記憶なくしたりで迷惑かけたことあったから…そういうのに強くなるようにいろいろやったからね。」
カザハ「へえ…どんな修行を？」
ファクト「修行というか…どんな呪いも、悪夢よりも、大切な人のかけてくれる言葉の方が響くに決まってるじゃない」

なんて恥ずかしいことを…。でもまあ、さっきまでの煮え切らない状態よりはいい。

カザハ「で、どうするんですか？」
ファクト「少しくらい武勲をあげて帰りたいなって。だから、手伝ってくれるかな。」
カザハ「あなたの護衛ですからね。せいぜい派手に踊ってきてください。」

ファクト「うん…さあ、もう戦いは終わりの時分。兵も剣を置き手を取り踊れ…ロールスキル【音楽劇は突然に】！」

それは小さな戦場だった。はぐれた軍同士、ただ消耗戦をして戦の終わりをお互いに願うようなそんな場所で…わずかにはやく、それゆえに致命的になるまえに、戦が終わった場所があったという。