強欲な鬼斬り

彼は黄昏時になると現れる。深編笠を被っている彼の頭は、何故か、灯篭のように光を放っているんだ。

名前:誰ソ彼刻の鬼灯 / 逝國 鬼灯(ユキグニ ホオズキ)
種族:提灯お化け
性別:♂
一人称:俺
二人称:あんさん
「あんさんら悪鬼羅刹を葬るんが俺の役目やさかい、覚悟しいや。」

深編笠を被った提灯お化けの男。拾陸斬鬼族の一人である彼は、人間に扮して、町内に潜んでいる悪鬼を探している。杖は仕込み妖刀であり、人ならざる者、即ち" 妖 "しか斬ることは出来ない。
基本的には落ち着いた性格で、いかなる強敵と対峙しても毅然としていられる。しかし、戦いに貪欲であり、いざ戦闘となると、風前の灯の如く、鎮まるその瞬間まで、猛々しく豪然とした性格になる。
平安生まれの妖だが、仕込み妖刀【逢魔】の力で生き長らえている。役目を終えるに相応しい相手に出会えることを望んで、この町に来たようなものであり、生命維持の為の悪鬼退治がてら、何時かそんな強者が現れるのを待ち望んでいる。履き物は草履じゃないと落ち着かない。
戦闘スタイルは、妖術を駆使した抜刀術。一撃の重さで相手を仕留めることに特化しているが、目にも映らぬ素早い連続攻撃も繰り出すことが可能である。

「あんさんが喰ろうはった人の数を覚えておらんように、俺も斬った鬼の数を覚えておらんのどすわ。」
「辻子はん……大概にせんと、ほんまに斬るで？」
「あんさんじゃどうにも出来へんさかい、やめときよし。」
「俺を差し置いて、あんな強者を一人占めするやなんて、いけずなお人やわぁww」