◆６６　RESISTANCEは多めにいかが？ですわ

「こういうことが…」

俺はざっと経緯を早紀に説明した

早紀「なるほどね　でも　
これは罠よ」
俺「わかっている
でも、メイを見殺しにはできない、絶対に」
早紀「それはそうよ」
俺「警察を…」
早紀「今はやめておいたほうがいいかも　突入させたところで
親族だからって追い返されるのが落ちだわ」

早紀は話を聞きながら携帯をいじりだしている
俺もほかの人に連絡を取ったほうがいいだろう
携帯を取り出すと、早紀が制止した

早紀「可能性は低いけど、盗み見られているかもしれないから
あんたはタクシーだけ呼んで
北条さんとキヌさんには今連絡したわ
頼りない彼女のSPさんにも今連絡してる

少し時間を頂戴　ハサミ借りるわね」

俺「？」
早紀「メイクアーップ！」

俺「どうした？」

早紀「何でもないわ
だけど拉致した場で交換すればいいのに
なんでわざわざ手間のかかる隣県まで呼び出すんだろ？」

なぜだろう…何か都合の悪いことでもあるのかな？」

早紀「まぁわからないことを詮索してもしょうがないわ
お待たせ！」

携帯から顔を上げると、まるっきり別人の彼女がそこにいた

早紀「どうよ！これで私ってわからないでしょう？
あいつらに私の顔が割れてても、多分気づかないわ」

俺「おい、まさか」
早紀「いまSPにこのマンションの周囲を探ってもらったけど
おかしい人物はいないみたいね
タクシーに一緒に乗っても問題ないわ」

俺「お前まで危険に巻き込むわけには…」

早紀「困っている人を助けるのに、理由は要らないんじゃなかった？
ってわけで、私も同行する」

なんと…

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