ファクトリーズナンバー０５：エレメント・インフィニアス

属性：無　クラス：機動闘士　位置：万能
親ウィザード：ヴォルトン＝ビルズ　親トライブ：ヘヴン・コア
現在のマスター：ブライト＝ビルズ

魔法エネルギー工学と呼ばれる、魔法と科学の融合したエネルギー工学の権威、ブライト＝ビルズと契約を交わしているエレメントガール。ブライトの遠い先祖である異端の魔術師、ヴォルトン＝ビルズが彼女の生みの親であり、ブライトが五番目に受け継いだのが彼女である。
これまでのファクトリーズ達と異なり、親トライブはラインド・コアではない。
「神の指輪」なる異名を持つ、天空に浮かぶ円環状の超巨大リヴ・ギア「ヘヴン・コア」によって生み出され、ブライトと契約するまでヘヴン・コアの内部に棲んでいた。
親ウィザードは同じヴォルトン＝ビルズなので、ダイナ達とは一応は姉妹関係にあるものの、長女なのかどうかは不明で、話し合いの末にインフィニアスが長女という事に。
ラインド・コアとヘヴン・コアはかつて天地に分かれて敵対していたという不穏な言い伝えもあり、真偽のほどは定かではないが、少なくとも現在は友好関係にある。
現在インフィニアスはＭＥＣに所属し、戦闘向けのエネルギー研究に当たっているが、その研究の最終目的はあくまで「戦闘用エネルギーの平和的活用」である。

【インフィニアスの戦闘能力】
高火力・高機動力を兼ね備えており、素早さが最も高く、次いで物理攻撃力と魔法攻撃力が同じくらい高い、いわゆる二刀流型。耐久面は並程度だが、かといって露骨に耐久力が低い訳ではないため、意外と持ちこたえたりする。
物理攻撃と魔法攻撃の両方を使うことが可能。繰り出す技はすべて無属性で、こちらから弱点を突くことは出来ないが、半減・無効化されることも無い。
頭部のツノのようなユニット、両肩にそれぞれ装備したユニット、そして周囲に浮遊したユニットはすべて連動していて、全部一式でフロートユニットと呼ばれる。頭部から発信される無属性エネルギー波を均等に巡らせることで、飛行することが出来る。後述の攻撃能力と飛行能力の組み合わせは、まさに無限の可能性に満ちている。
右手に携えたパッシブルブレードは、フェンシングの剣のように先端がしなる特殊な機動剣。数十種類の剣技が戦闘プログラムデータとして組み込まれており、インフィニアスの機動脳波信号を受けることで発動する。最大の特徴は複数の剣技データを組み合わせる事で強烈な「パッシブルコンボ」を発動できる事であり、組み込まれた剣技の種類以上の可能性が秘められている。
左手に装着したバリアブルキャノンは無属性の魔法エネルギーをレーザー、湾曲レーザー、ばら撒き弾など、様々な形で撃ち出す事が出来る。エネルギー射出パターンプログラムが組み込まれており、これを切り替えることで魔法エネルギーをどのように放つかを切り替えられる。パッシブルブレードのパッシブルコンボのような機能は無いが、それでも強力な装備である事に変わりはない。
彼女の必殺技は、己の中に眠る可能性を覚醒させる「ギガンティックインフィニティ」。全身からまばゆい閃光を一気に解き放ち、恐ろしく強化されたパッシブルブレードを振り回し、巨大な魔法弾を大量に乱射する。
高威力広範囲なのはもちろん、斬撃を突然中断して魔法弾に切り替えたりも出来るため、相手にとってはまさに予測不可能。しかも覚醒間際に放つ閃光にも攻撃力がある。
非常に強力ではあるが、この技を使っている時の彼女は一種のトランス状態。一定時間が経過すると体内の最終安全化システムが作動し、ギガンティックインフィニティの効果もそこで切れる。一番の弱点は、その効果が切れた時に行動不能になってしまうこと。
リスクとタイムリミットが常に付きまとう危険な必殺技であるため、発動するタイミングに気をつけなければならない。
彼女のハートジェネレーターの動力源は無属性の魔法エネルギーで、バリアブルキャノン側には直結的にエネルギーを送り込める。一方、パッシブルブレードは送り込まれた魔法エネルギーを物理的なエネルギーに変換する機能があるため、これを使っての斬撃は物理攻撃扱いとなる。

【性格】
責任感と使命感が強く、自分が研究しているエネルギーの危険性に向き合う心構えもしっかりしている。それに加えて社交性も洗練されている。
エレメントガール達による戦線協定機構ＥＧＬとのコンタクトを研究の傍らで担当しており、ＥＧＬとＭＥＣとを結ぶ窓口的な役目を担っている。技術提携や意見交換をＭＥＣを代表して行ってきた。
周りに対する配慮は十分なのだが、これまで趣味を持たず、仕事に明け暮れすぎてしまうきらいがあった。どこか研究に没頭しすぎるジェリームに近いものがあるが、インフィニアスの場合は責任重大な位置にいるため、ファクトリーズのみんなからも心配されている。
最近になって音楽鑑賞という趣味をようやく持つようになり、特にピアノ系の音楽を好んで楽しむようになった。ファクトリーズのみんなの前での笑顔も、次第に増えていったようだ。