星夜と歪な転生

愛する人が消え信じていたモノが崩れ去った。僕は自分を今まで「人間」だと思っていた。僕が暮らしていた世界(日常)は現実だと思っていた。けれど、それは全部が夢で幻で嘘だった。
ひとり嘆いていた僕に『正夢』そのものである夢魔が言った。「君の大切な人はまだ完全には消えていない。逢いたいのなら歩きなさい」と。
一筋の希望を貰った。けど、歩いても中々逢えず、不安ばかりが募っていく。だから、僕は考えた。
そうだ嘘の世界で手に入れた『禁忌』を使えばいいと。それを使えばハヤクアエルハズ。
僕は、僕と大切な人の魂を偽造して転生の輪に無理矢理押し込んだ。いつか沢山の『禁忌』を手に入れてアナタを完成させよう。
そして2人っきりの楽園を造りあげよう。
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2019-11-11 23:53

 食べれない兎。


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