薔薇刑

ローマの夜明け女神アウロラにとって薔薇の十字架は神聖で、光が復帰し、生命を蘇るシンボルになる。
薔薇と十字架の組合せ、永遠の命の到来を意味する。
夜から夜明けになる瞬間、それも死を生にし、復活の瞬間である。

綺麗な薔薇に棘。三島由紀夫さんが被写体になった写真集。
その中に三島さんが薔薇を咥えた一枚の写真がありました。
鍛錬された筋肉に鋭い目付き、柔らかく優しいお花。
力を象徴する三島さんと優美を象徴する薔薇、まさに生と死のコントラスト。

印象的な写真もう一枚ありました。それは聖セバスチャンのポーズをした三島さんでした。
三島さんの自伝の中にこんなシーンありました。レーニの名作聖セバスチャンで初射精を体験したことを。
それが三島さんが初めて自分のことを理解したきっかけでした。
彼は少年の肉体に対して愛情を感じました、美しいと思いました。そして自分もそうなりたいと。

美しい作品を作る。自分も美しい人になる。
美への覚醒に究極の肉体を手に入れたいという思いを持つ三島さん。
彼が聖セバスチャンになった瞬間は永遠にカメラを通してこの世界に残りました。

生と死、性と詩。
美の覚醒に新たな自分を見つける。
いい香りがする。
薔薇咲いた。
僕という薔薇が。

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2019年11月11日から16日まで京都のギャラリーライト商会様にて、グループ展示会「Rose scent Heart ー心臓は薔薇の香りー」を、メインビジュアルアーティストとしてご参加させていただきました。「Rose scent Heart ー心臓は薔薇の香りー」はデビットボウイをモチーフにした展示です。

こちらの絵はデビットボウイと私自身も大好きな作家三島由紀夫を元に描かせて頂きました。私が7月15日で二人に捧げた文も、展示のホームページで主催者様が書いたテキストに引用してくださったのでよければぜひ読んでみてください。

「Rose scent Heart ー心臓は薔薇の香りー」Exhibition
京都ライト商會三条店
〒604-8036 京都市中京区寺町三条下ル一筋目東入ル
Tel/ 075-211-6635
Mail/ wright.shokai@gmail.com

展示会のホームページはこちら
https://productionightrain.wixsite.com/rose-scent-heart