寿司乙女の日記 第26話「ツボ②」
「ウナ!アナ!」(上手にできたね~!)
…なんでアタシまで…土をこねてるんだろう?
ま…いっか!アタシは皿でも作ろうっと…♪
ウナがアタシとイカが作るのを横から指導している。
「ウナ!アナ!」(ツボをタコっぽくしたいの?その顔のパーツの所は…水をすこしつけて…そうそう…滑らかにして…)
「…OK!すべすべ…つぼつぼ…滑らかに~♪」
いつの間にかアタシの通訳を通さずに、すべ(イカ)がウナの言葉を理解し始めた。
アタシは…皿を作りながらウナに素朴な疑問を投げかけた。
「…どうして…ウナ!アナ!って言ってるの?前は…ウナ!ウナ!だったのに?」
「ウナ!アナ!」(最近の口癖なんだ!ここだけの話だけど…作者さんも自分でタイプしてて間違いまくってたらしいよ、前回(ごめんなさい)…それじゃ今後はウナ!ウナ!で話すよ!)
…そうだったんだ…。
アタシの脳裏に間違いに気が付いた作者が、慌てふためくさまが浮かんだ。
…と同時にもう一つの疑問もウナに聞いてみた。
「…なんで…そんなに土に詳しいの?ウナ?」
「ウナ!ウナ!」(前に沼で遊んでたら…おじさん達がやって来て…目を輝かせながらここの土を持って行ってたんだよ!
近くで顔をだして話を聞いてたら…どうやら陶芸が趣味みたいで…あれこれ話していたのを聞いてたんだ!)
ふーん…色んな事があるんだな…。
オタク気質の人で…一つのモノに超詳しい人が居るものね。
何かを好きで居続けるって…すごいな…。
「ウナ!ウナ!」(それに…アナゴとして生きていくには…土に詳しくないとね!粘土は粒度(粒の大きさ)0.004ミリメートル以下で…
地層は大昔の生物の痕跡や、命が結晶したものが積み重なって…文字通り層になってるんだよ!長い年月をかけて風や水で岩が削られて小さくなって運ばれて…それが時間をかけて固まった物だよね♪
風化、削剥、浸食、運搬、推積してまた新たな地層に…まさに命の循環だよね!生き物の命が続いて行くのと同じサイクルだよ!」
「……?ね?穴子?今の何て言ったの?ちょっと聞き取れなかったわ!あたくし」
ウナの長い話を聞いて、すべ(イカ)がアタシに内容を尋ねてくる。
……「ウナ!ウナ!」の文脈の中にどんだけ情報量をぶち込んでくるのよ!
内容があり過ぎてアタシには通訳できないよ…。
「…なんて?」
「わ、分かんないよ!アタシにも長すぎて…何か土について語ってるみたいだよ」
アタシとすべ(イカ)は話続けるウナを無視して、土をいじり続けた。
「ウナ!ウナ!」(…それにさ…聞いてよ…ペラ…ペラ…ペラぺーラ♪…ペラ…)
「…………」
なおも話続けるウナ。
アタシとすべはウナの話を右から左に聞き流しながら手を動かす。
…なんか…ウナの話がラジオみたいに感じる…作業BGMね…。
「…あれ?すべ?(イカ)2つ目のツボ?」
「そう♪…ちょっとね…♪…ふふ」
1つ目のツボを作り終えたすべ(イカ)が、同じデザインで2つ目の制作に取り掛かっている。
アタシはごはんの時に使う皿を作った。
~数時間後~
「やった!出来たー!」
「すべすべ…ぺたぺた…ふぅ!やっとできましたわ♪」
アタシ達は出来たツボを日陰に置いた。
太陽の光でツボの乾燥するスピードが変わると割れちゃうみたい。
ここは…ウナのアドバイスに素直に従ってみよう。
~1週間後~
『コン!コン!』
「おお~!」
乾いた皿を手の甲で叩いてみる。
そして、皿の乾燥具合を目で確認。大丈夫そう!
今度はこれを『素焼き』していく。
本当は専用の釜が必要みたい…火力がたりないみたいね。
でも…アタシたちはお遊びで作ってるから…原始的なやり方でやっていくわ!
~素焼き後~
「……」
火が消えて冷めたのを確認してから、アタシ達は焼き上がったツボと皿を手に取った。
始めてだったけど…割れなくてよかった♪ウナのおかげね♪
二人とも黙ったまま…、自分で一から何かを作るのって…大変だけど…凄く面白いわね!
最初だから…出来は悪いけど…愛着が湧くな…この皿を使ってご飯食べるのが楽しみ。
「ウナ!ウナ!」(おお!いい出来だね!土の持ち味が良く出てる。使う土の色で焼き上がった時の色も変わってくるよ♪凄いよね♪今度は『本焼き』…その前に好きな色で模様を描いたりもできるよ?はい!絵具!)
「……」
どっから取り出したのだろう?
ウナから専用の絵具を受け取った。
アタシとすべは、自分の作品に思いの色を施していく。
絵具が乾いたら今度は最後の工程「本焼き」に入った。
~本焼き後~
「やったー!できたー!本当に完成した!」
アタシとすべは手を取り合って喜んだ。
…すべとは今まで仲良くなかったけど…ちょっと仲良くなったわ。
これもすべてウナのおかげだね♪
すべ(イカ)は出来たツボを抱えて嬉しそうに去っていった。
アタシの手には自分で作った皿が握られている。
「…これで何食べようかな?楽しみだな」
最初はちょっとドキドキするけど…何かにチャレンジするのってワクワクするよね?
今度は何にチャレンジしようかな…アタシ…。
「…ウナ?何か面白いことない?」
「ウナ!ウナ!」(いっぱいあるよ!うんとね…)
…なんでアタシまで…土をこねてるんだろう?
ま…いっか!アタシは皿でも作ろうっと…♪
ウナがアタシとイカが作るのを横から指導している。
「ウナ!アナ!」(ツボをタコっぽくしたいの?その顔のパーツの所は…水をすこしつけて…そうそう…滑らかにして…)
「…OK!すべすべ…つぼつぼ…滑らかに~♪」
いつの間にかアタシの通訳を通さずに、すべ(イカ)がウナの言葉を理解し始めた。
アタシは…皿を作りながらウナに素朴な疑問を投げかけた。
「…どうして…ウナ!アナ!って言ってるの?前は…ウナ!ウナ!だったのに?」
「ウナ!アナ!」(最近の口癖なんだ!ここだけの話だけど…作者さんも自分でタイプしてて間違いまくってたらしいよ、前回(ごめんなさい)…それじゃ今後はウナ!ウナ!で話すよ!)
…そうだったんだ…。
アタシの脳裏に間違いに気が付いた作者が、慌てふためくさまが浮かんだ。
…と同時にもう一つの疑問もウナに聞いてみた。
「…なんで…そんなに土に詳しいの?ウナ?」
「ウナ!ウナ!」(前に沼で遊んでたら…おじさん達がやって来て…目を輝かせながらここの土を持って行ってたんだよ!
近くで顔をだして話を聞いてたら…どうやら陶芸が趣味みたいで…あれこれ話していたのを聞いてたんだ!)
ふーん…色んな事があるんだな…。
オタク気質の人で…一つのモノに超詳しい人が居るものね。
何かを好きで居続けるって…すごいな…。
「ウナ!ウナ!」(それに…アナゴとして生きていくには…土に詳しくないとね!粘土は粒度(粒の大きさ)0.004ミリメートル以下で…
地層は大昔の生物の痕跡や、命が結晶したものが積み重なって…文字通り層になってるんだよ!長い年月をかけて風や水で岩が削られて小さくなって運ばれて…それが時間をかけて固まった物だよね♪
風化、削剥、浸食、運搬、推積してまた新たな地層に…まさに命の循環だよね!生き物の命が続いて行くのと同じサイクルだよ!」
「……?ね?穴子?今の何て言ったの?ちょっと聞き取れなかったわ!あたくし」
ウナの長い話を聞いて、すべ(イカ)がアタシに内容を尋ねてくる。
……「ウナ!ウナ!」の文脈の中にどんだけ情報量をぶち込んでくるのよ!
内容があり過ぎてアタシには通訳できないよ…。
「…なんて?」
「わ、分かんないよ!アタシにも長すぎて…何か土について語ってるみたいだよ」
アタシとすべ(イカ)は話続けるウナを無視して、土をいじり続けた。
「ウナ!ウナ!」(…それにさ…聞いてよ…ペラ…ペラ…ペラぺーラ♪…ペラ…)
「…………」
なおも話続けるウナ。
アタシとすべはウナの話を右から左に聞き流しながら手を動かす。
…なんか…ウナの話がラジオみたいに感じる…作業BGMね…。
「…あれ?すべ?(イカ)2つ目のツボ?」
「そう♪…ちょっとね…♪…ふふ」
1つ目のツボを作り終えたすべ(イカ)が、同じデザインで2つ目の制作に取り掛かっている。
アタシはごはんの時に使う皿を作った。
~数時間後~
「やった!出来たー!」
「すべすべ…ぺたぺた…ふぅ!やっとできましたわ♪」
アタシ達は出来たツボを日陰に置いた。
太陽の光でツボの乾燥するスピードが変わると割れちゃうみたい。
ここは…ウナのアドバイスに素直に従ってみよう。
~1週間後~
『コン!コン!』
「おお~!」
乾いた皿を手の甲で叩いてみる。
そして、皿の乾燥具合を目で確認。大丈夫そう!
今度はこれを『素焼き』していく。
本当は専用の釜が必要みたい…火力がたりないみたいね。
でも…アタシたちはお遊びで作ってるから…原始的なやり方でやっていくわ!
~素焼き後~
「……」
火が消えて冷めたのを確認してから、アタシ達は焼き上がったツボと皿を手に取った。
始めてだったけど…割れなくてよかった♪ウナのおかげね♪
二人とも黙ったまま…、自分で一から何かを作るのって…大変だけど…凄く面白いわね!
最初だから…出来は悪いけど…愛着が湧くな…この皿を使ってご飯食べるのが楽しみ。
「ウナ!ウナ!」(おお!いい出来だね!土の持ち味が良く出てる。使う土の色で焼き上がった時の色も変わってくるよ♪凄いよね♪今度は『本焼き』…その前に好きな色で模様を描いたりもできるよ?はい!絵具!)
「……」
どっから取り出したのだろう?
ウナから専用の絵具を受け取った。
アタシとすべは、自分の作品に思いの色を施していく。
絵具が乾いたら今度は最後の工程「本焼き」に入った。
~本焼き後~
「やったー!できたー!本当に完成した!」
アタシとすべは手を取り合って喜んだ。
…すべとは今まで仲良くなかったけど…ちょっと仲良くなったわ。
これもすべてウナのおかげだね♪
すべ(イカ)は出来たツボを抱えて嬉しそうに去っていった。
アタシの手には自分で作った皿が握られている。
「…これで何食べようかな?楽しみだな」
最初はちょっとドキドキするけど…何かにチャレンジするのってワクワクするよね?
今度は何にチャレンジしようかな…アタシ…。
「…ウナ?何か面白いことない?」
「ウナ!ウナ!」(いっぱいあるよ!うんとね…)
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2020-01-29 08:55
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