キャラメルマキアート

一日の営業を終える間際のブルマーガソリンスタンドのしまじろうとにゃっきいです。
pixivsketchでおたまっこ様（ https://sketch.pixiv.net/@user_ymat2437 ）とArtemis様（ https://sketch.pixiv.net/@principessa00 ）が主催されている企画「ドキムネ企画」参加作品です。

恋する女の子の胸のドキドキを表す作品を集めた企画です(^^♪
以下、妄想ストーリーです。

閉店間近のブルマーガソリンスタンドに一台の黄色い車が入ってきた。しまじろうの車だ。私は素早く車の前に進み、給油ポンプの下に誘導した。

「いらっしゃい！！しまじろう。・・今日はお仕事終わり？」
「うん、にゃっきい。寒い中お疲れ様。」
「しまじろうも遅くまでお疲れ様。・・・給油していく？」
「うん、レギュラー満タンで。」
「はいっ！！レギュラー満タン入りまーす！！」

私は、吊り下げられた給油ガンを引き下ろし、しまじろうの車の給油口にセットして給油をはじめた。そして、車内を拭くための雑巾を手渡そうと振り返ったら、しまじろうがいつの間にかすぐ側にいた。

「はい、これ。・・・冷えるでしょ？」

しまじろうはそう言うと、私にカップを差し出した。

「ありがとう・・・。」

カップを受け取ると、手袋越しにカップの熱が伝わってきた。一口口にすると、大好きなキャラメルマキアートの甘い香りが広がった。

しまじろうの温かな気持ちが、マキアートの温もりとともに胸に広がり、鼓動が高鳴るのを感じた。

「ねえ、にゃっきい？にゃっきいももうお仕事終わりでしょ？・・・送っていくよ。・・・にゃっきいが良かったらだけど。」

「え・・・、本当？じゃあ、乗せてもらおうかな？」

スタンドには自転車で通っているので、一瞬迷ったが、しまじろうの気持ちが嬉しかったし、それに明日も遅番だから、のんびり近くのバス停までバスで来ればいい。そう思い、しまじろうの申し出を受け入れることにした。

「じゃあ、ロビーで待たせてもらうね。」
「うん、終わったらなるべく早く着替えてくるね。」

満タンになった車に乗り込むしまじろうの後姿が、なんだかとてもウキウキしているように見えた。でも、もしかするとウキウキしているのは私の方かもしれない。マキアートを飲み干すと、閉店まで頑張ろう！！という気力が全身に漲るのを感じ、私は大きく伸びをしたのだった。

ここまで目を通して下さりありがとうございます。