お紅鰻

昔、佐登姫という女が近くの淵で鰻をとっては一緒に住む老翁に食べさせていた。その味はとてもよかったがしばしば食膳に上がるので殺生を嫌う翁は和歌を詠んで戒めた。すると姫は悔いて淵に身を投げ死んでしまった。それから、この淵の鰻はみな口の端に紅脂の色を帯びているという。

参考文献
『静岡県伝説昔話集』
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2020-02-24 01:34

 ねこや


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