【PFAOS】日報7. 双角の迅雷

pixivファンタジア Age of Starlight【illust/78509907】
第二章 開拓者たち【illust/79583667】

「お前確か……エルナンドの所の…!?」
「胎門領のサバールカだ、見掛けてしまったのは放っとけないのでな……協力する」
「何言ってる、怪我人はまだだ、下がってろ」
「あの早い奴、私なら突っ込んでくる前に方向が伝えられる」
双角の男は目を向け、私が糸を形成するのをいぶかしげに、いらだたしげに見た。
見掛けてしまったのは事実だった。ただ協力は打算的なものだ。
名前を偽りながら事実上の奴隷制を維持している胎門領は「監察人」に目を付けられている。そのため監察人クラリア直属部隊であるグラムガに恩を売っておくのは私に与えられた任務の一つだった。
（日報の一部は後日塗りつぶされている）

補足①：ニャダンカセラン一匹に蓄えていた分の血液を消費、感覚の鋭いものでない限り目に見えない程の細い糸を血液で生成し、周囲に張り巡らせます。糸自体は動けば千切れるようなものですが、その振動によりサバールカには見えない速さのものでも動きが分かります。それによってミザリアの動きをグラムガの方々に伝えようとする試みです。
味方全体の回避率と命中率が何割か上がるイメージです（効果には個体差があります）。
糸の描写は不要です（汎用人族くらいの視力では見えません、個人の能力によっては見えると思います）。伝え方は普通に声に出したり、細い糸で味方の手や耳を引くなどします。
補足②：サバールカに攻撃手段はありません。糸を太く作って綱にすれば時間稼ぎ程度は出来ます。

お借りしました:
企画内企画「黒赫の棘壁」　黒棘のミザリア【illust/79603738】
迅脚のギード【illust/78953455】私達は正しい【illust/79642029】
征伐師団グラムガ　紋章【illust/78953205】

自キャラ:
赤糸のサバールカと胎門卿ザラマンナ【illust/78965739】
ニャダンカセラン【illust/78990994】

補足③：非戦闘員が出てきてしまってご心配お掛けするかも知れません。指摘を受けたら本人は「守らなくていい」と言います。自分の負傷に関してはかなり高度な治療が出来、「腕4本の全損、体幹及び頭部の大きな（直径約3cm以上）欠損、即死・気絶」以外は自力で対処可能です。ただし、どうしてもキャラクターさんが納得しかねる場合は追い返して下さって構いません。
【追記】絵ではめっちゃ前に居るように見えますが、実際はちゃんと戦闘員の方々の後ろに居ると思います。RPGのパーティの後衛的な場所のイメージです。