カラビニエラ、グラナティエラ、ベルサリエラ、アルピナ 1915年
1915年のカラビニエリ、グラナティエリ、ベルサリエリ、アルピニの兵(一部下士官)の装備例。描かれているのが女の子なので、タイトルの各部隊の兵は女性接尾辞がついている状態でカタカナ転記。
イタリアの陸軍歩兵戦力は建国以来紺色ベースの制服を着用していたが(植民地等での防暑服は白)、日露戦争での日本軍の損害を鑑みて制服の隠匿性を重視しはじめ1909年にGrigio-Verde(緑灰色)の制服を導入。兵の制服から徐々に将校の制服もこの色のものに転換されていった。(ちなみに開戦後1915年11月まで工兵は紺色服のまま。)
「擲弾兵連隊」グラナティエリ(Granatieri di Sardegna、画面中央)は虎の子の精鋭部隊で、10月になって戦闘に投入され始めた。壮健な高身長の兵で構成される(皮肉にもこのイラストではちびっこ擲弾兵なのだが)。主力の戦列歩兵と同様の装備であるが、スカーレット地に白の横転したIの襟章と、点火された手榴弾の連隊帽章、そして何より高身長の集団という点で見分けがつく。イラストでは新しいカルカノ弾薬箱(Giberna per pacchetti Mod.1907)を装備する。
「狙撃軽歩兵連隊」ベルサリエリ(Bersaglieri、画面左上)は、もとは散兵戦担当の精鋭部隊で、雄鶏の羽飾りを右側に付けた鍔広帽(moretto hat)、濃赤色の2つ尾の襟章と金ボタンで見分けがつく。帽章は円トリコロールの上に喇叭とクロスした小銃、手榴弾が重なったもの。イラストではMoschetto Mod.1891と新しいカルカノ弾薬箱(Giberna per pacchetti Mod.1907)を装備する。
「山岳兵連隊」アルピニ(Alpini、画面左下)は、靴鋲付きのブーツ等の登山装備を与えられる山岳地方出身者を中心に構成される連隊。フェルト帽にクロスした小銃に喇叭と鷹の連隊帽章と左側に羽根飾り(鷹・ガチョウの白羽:Captain、鷹の濃色羽:Captain以外の士官・および下士官、カラスの羽:兵)を付ける。襟章は緑色の2つ尾。イラストではBodeo Mod.1889リボルバーと専用弾薬箱を装備。肩には中隊章、上腕には負傷章2つが描かれている。袖の階級章はSargenteを示す。ちなみに階級章はこの時点ではシェブロン4つで構成されているが、12月からは意匠が変わり、ループとシェブロン1つの組み合わせになる。
「国家治安警察隊」カラビニエリ(Carabinieri Reali、画面右)は、陸軍とは別の準軍事組織。6月からGrigio-Verdeの制服に転換。7月には戦闘に投入されている。バイコーン(lucerna)の着用が特徴的で、カバーの上に君主のイニシャルのついた手榴弾の帽章を付ける。バイコーンはアドリアンヘルメットの導入まで戦闘中も着用されていた。襟章は黒地に後端に銀モールがついた銀レース。靴はピカピカの黒。イラストではMoschetto Mod.1891と古いカラビニエリ専用のカルカノ弾薬箱を身に着けている。
イタリアの陸軍歩兵戦力は建国以来紺色ベースの制服を着用していたが(植民地等での防暑服は白)、日露戦争での日本軍の損害を鑑みて制服の隠匿性を重視しはじめ1909年にGrigio-Verde(緑灰色)の制服を導入。兵の制服から徐々に将校の制服もこの色のものに転換されていった。(ちなみに開戦後1915年11月まで工兵は紺色服のまま。)
「擲弾兵連隊」グラナティエリ(Granatieri di Sardegna、画面中央)は虎の子の精鋭部隊で、10月になって戦闘に投入され始めた。壮健な高身長の兵で構成される(皮肉にもこのイラストではちびっこ擲弾兵なのだが)。主力の戦列歩兵と同様の装備であるが、スカーレット地に白の横転したIの襟章と、点火された手榴弾の連隊帽章、そして何より高身長の集団という点で見分けがつく。イラストでは新しいカルカノ弾薬箱(Giberna per pacchetti Mod.1907)を装備する。
「狙撃軽歩兵連隊」ベルサリエリ(Bersaglieri、画面左上)は、もとは散兵戦担当の精鋭部隊で、雄鶏の羽飾りを右側に付けた鍔広帽(moretto hat)、濃赤色の2つ尾の襟章と金ボタンで見分けがつく。帽章は円トリコロールの上に喇叭とクロスした小銃、手榴弾が重なったもの。イラストではMoschetto Mod.1891と新しいカルカノ弾薬箱(Giberna per pacchetti Mod.1907)を装備する。
「山岳兵連隊」アルピニ(Alpini、画面左下)は、靴鋲付きのブーツ等の登山装備を与えられる山岳地方出身者を中心に構成される連隊。フェルト帽にクロスした小銃に喇叭と鷹の連隊帽章と左側に羽根飾り(鷹・ガチョウの白羽:Captain、鷹の濃色羽:Captain以外の士官・および下士官、カラスの羽:兵)を付ける。襟章は緑色の2つ尾。イラストではBodeo Mod.1889リボルバーと専用弾薬箱を装備。肩には中隊章、上腕には負傷章2つが描かれている。袖の階級章はSargenteを示す。ちなみに階級章はこの時点ではシェブロン4つで構成されているが、12月からは意匠が変わり、ループとシェブロン1つの組み合わせになる。
「国家治安警察隊」カラビニエリ(Carabinieri Reali、画面右)は、陸軍とは別の準軍事組織。6月からGrigio-Verdeの制服に転換。7月には戦闘に投入されている。バイコーン(lucerna)の着用が特徴的で、カバーの上に君主のイニシャルのついた手榴弾の帽章を付ける。バイコーンはアドリアンヘルメットの導入まで戦闘中も着用されていた。襟章は黒地に後端に銀モールがついた銀レース。靴はピカピカの黒。イラストではMoschetto Mod.1891と古いカラビニエリ専用のカルカノ弾薬箱を身に着けている。
軍服
military uniform
女の子
girl
WWI
第一次世界大戦
World War I
WW1
イタリア軍
Italian Army
イタリア
italy
uniform
military
ミリタリー
military
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301
3474
2020-03-01 07:05
Comments (3)
イタ公は世間の風評と違って普通に強かったんだよなぁ
Savoia! 王様のために!
ベルサリエラは第二次世界大戦でも精鋭部隊でしたね。