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真昼の決闘
1765年ワットが特許を取った蒸気エンジンは、鉱山の排水用のポンプに用いられた。その鉱山のボンブの取り扱いを担当したリチャード・トレビシックはこれを鉱石運搬用のトロッコの駆動用に応用し、軌道上を走る蒸気機関車を製作し、1804年ウエールズの製鉄所で初走行させた。様々な鉱山・炭坑で応用され、その一つに1814年のジョージ・スチーブンソンが、キングワース炭坑での石炭輸送用に設計製作した蒸気機関車が、あり、30トンの石炭を時速6.4kmで坂をも登り運んだと云う。馬よりも効率的と鉱山主らが、16台もの蒸気機関車を発注したとか。だが、まだ、問題があった。線路の強度不足や機関車重量や、登り勾配での力不足等々である。様々な改良がなされ、1825年、ストックトン – ダーアリントン間 40kmで、客車も付けた石炭運搬用の蒸気機関車が、走行した。石炭80トンを、時速7.5km 最高時速39kmで運んだ。世界初の蒸気機関車を使った鉄道による旅客輸送でもあった。運河を使う運搬と比較しても、有利な結果をはじき出した。英国産業革命によって産み出された商品の運搬や、その原材料、機械類等々の輸送コストは資本家にとっては、極めて重要なる項目であり、鉄道による経費節減の可能性に、注目が集まった。リバプール -マンチェスター間56kmの鉄道の建設案に、多くの投資者と投資額が集中するところとなった。鉄道布設の土木技術も、機関車のボイラーの熱交換効率も一挙に進展し、時速40kmで40トンの貨物を牽引することができ、鉄道こそ、大きな利益をもたらし、鉄道に投資した利益もまた予想を遥かに越えることが分かってきた。この鉄道は今でも現存しており、運営されている。英国全土の鉄道網もさることながら、進展著しいアメリカでの鉄道建設も始まった。カウボーイによる牛輸送も、駅馬車も、一気に西部劇は鉄道の世界となった。ゲーリー・クーパー主演の真昼の決闘は、この時刻表通りの鉄道輸送が無ければ成り立ちようもない。アメリカ横断鉄道への出資は不足することが無かった。様々な鉄道資本がこれを受けて布設を急いだ。それぞれが連結し、鉄道が全アメリカ各州を結び付けた。さて、その結果として、鉄道が世界の隙間を無くせば、鉄道資本の競争が鉄道資本の集約化に繋がる。大手の鉄道資本に吸収され、寡占化が進み、自動車との競争もまた激しいものとなる。航空機との競争もまた顕著なものとなる。日本の鉄道も新幹線網によって過疎化された。世界の鉄道資本の進展もまたこうして、現在の様々な資本群に囲まれ、終着駅が見えてくるところとなった。東京-大阪間のリニア超高速鉄道建設は資本の方が敬遠し始めている。
1765年ワットが特許を取った蒸気エンジンは、鉱山の排水用のポンプに用いられた。その鉱山のボンブの取り扱いを担当したリチャード・トレビシックはこれを鉱石運搬用のトロッコの駆動用に応用し、軌道上を走る蒸気機関車を製作し、1804年ウエールズの製鉄所で初走行させた。様々な鉱山・炭坑で応用され、その一つに1814年のジョージ・スチーブンソンが、キングワース炭坑での石炭輸送用に設計製作した蒸気機関車が、あり、30トンの石炭を時速6.4kmで坂をも登り運んだと云う。馬よりも効率的と鉱山主らが、16台もの蒸気機関車を発注したとか。だが、まだ、問題があった。線路の強度不足や機関車重量や、登り勾配での力不足等々である。様々な改良がなされ、1825年、ストックトン – ダーアリントン間 40kmで、客車も付けた石炭運搬用の蒸気機関車が、走行した。石炭80トンを、時速7.5km 最高時速39kmで運んだ。世界初の蒸気機関車を使った鉄道による旅客輸送でもあった。運河を使う運搬と比較しても、有利な結果をはじき出した。英国産業革命によって産み出された商品の運搬や、その原材料、機械類等々の輸送コストは資本家にとっては、極めて重要なる項目であり、鉄道による経費節減の可能性に、注目が集まった。リバプール -マンチェスター間56kmの鉄道の建設案に、多くの投資者と投資額が集中するところとなった。鉄道布設の土木技術も、機関車のボイラーの熱交換効率も一挙に進展し、時速40kmで40トンの貨物を牽引することができ、鉄道こそ、大きな利益をもたらし、鉄道に投資した利益もまた予想を遥かに越えることが分かってきた。この鉄道は今でも現存しており、運営されている。英国全土の鉄道網もさることながら、進展著しいアメリカでの鉄道建設も始まった。カウボーイによる牛輸送も、駅馬車も、一気に西部劇は鉄道の世界となった。ゲーリー・クーパー主演の真昼の決闘は、この時刻表通りの鉄道輸送が無ければ成り立ちようもない。アメリカ横断鉄道への出資は不足することが無かった。様々な鉄道資本がこれを受けて布設を急いだ。それぞれが連結し、鉄道が全アメリカ各州を結び付けた。さて、その結果として、鉄道が世界の隙間を無くせば、鉄道資本の競争が鉄道資本の集約化に繋がる。大手の鉄道資本に吸収され、寡占化が進み、自動車との競争もまた激しいものとなる。航空機との競争もまた顕著なものとなる。日本の鉄道も新幹線網によって過疎化された。世界の鉄道資本の進展もまたこうして、現在の様々な資本群に囲まれ、終着駅が見えてくるところとなった。東京-大阪間のリニア超高速鉄道建設は資本の方が敬遠し始めている。
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2020-03-04 20:29
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