【PFAOS】色つき金剛たち

「我々は魔女さまの眷属。我々の言葉は魔女さまの言葉」
「何を食べているんだ。我々にもよこせ」

◆色つき金剛
性別不明／130cm程度
一人称 我
二人称 おまえ

金剛の魔女【illust/80123985】が作り出した手下たち。
神出鬼没の謎多き存在。
実体はあるようだが、簡単に霧散して消えてしまう。
そして消えてもいつの間にか復活している。

表情は変わらず、何を考えているのかわからない。
ただ上から目線である。

◆流転竜宮クオルギア【illust/78953281】にちょくちょく出没すると思います。
キンバリー【illust/79456482】にちょっかいをかけたり、竜宮長のモフを狙ったり

◆pixivファンタジア Age of Starlight【illust/78509907】

「魔女さまは永久の一粒」
「永久とは情動の不自由」
「魔女さまは水槽の中」
「主観的な情を欠いている」

「キンバリーは旅のなかで得た」
「常ならず、弱点を抱えた脆い感情を」
「侭ならぬ根源的感情を」
「それは魔女さまが最も欲しているものだ」

◆
――――以下は読まなくてもよいフレーバーテキスト――――
◆

『金剛の魔女』がまだ『魔の結晶』だった頃のことである。
『魔の結晶』は眷属を生成した。
世話役の娘の、幼い姿を真似た眷属たちは、世話役の娘と並べば彼女の子供のように見えた。

『魔の結晶』は、自身の姿を変えることはできなかった。
人の形が欲しい。
しかし、誰かに与えられなければいけない。

世話役の娘が世話役を降り、しばらく経ったある夜。
娘は見張りの目を掻い潜って『魔の結晶』の元を訪れた。

「私の子が病に倒れて、このままでは死んでしまいます。どうか命をお助けください」

娘は我が子の助命を『魔の結晶』に嘆願した。

「ならば、その分だけ与えよ」

『魔の結晶』が答えると、娘はかつてのように真っ直ぐと『魔の結晶』を見る。

「私の姿を差し上げます。この姿かたちは、あなたのものになるのです。あなたは人の形を得て、より生命に近づくでしょう」

――そうして『魔の結晶』は『金剛の魔女』になった。
娘の顔で微笑んでも、誰も娘を想起しない。
命を助けられた娘の子も、病で死んだことになった母の顔を思い出すことはできなかった。