【アダマスフィア】守る力を望む【帝国軍急襲】

以下の流れをお借りしています。
皆様、何卒宜しくお願い致します【illust/80031653】
緑の騎士、地下に降り立つ【illust/80095981】
直接交流している描写をしていない為、交流タグを省略しています。

詳しいコメントは後程編集して記載いたします。

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アダマスフィア拠点が襲撃を受け、早数十分。ヨシノは上階で他の団員に保護されていた。
突如現れた野盗たちを迎撃すべく、『煌石のヒト』である団員や、それ以外の腕に自信のある団員が
霊晶体が保管されている地下に降り立ち、事態の収拾に当たっていた。

(ブレンディさんたち、今頃きっと頑張ってる)

食堂や廊下で言葉を交わしたブレンディの姿を思い出す。
アダマスフィアに入ったばかりの彼は急襲の報を受けて地下通路へと向かい、ヨシノに対して地下通路へは行かず他の仲間と共にいるようにと告げた。
地下に侵入した敵はおそらく手練れのはず。今は彼らの奮闘と勝利を、願うしかない。

「姉ちゃん・・・兄ちゃん大丈夫だよね、絶対帰ってくるよね」
「さっき武器を持って飛び出していったあいつ・・・霊晶体になった友達がいるって言ってたな」
「まさかあの連中、上まで登ってきたりしないよな・・・？」
「地下にはうちの親戚が眠ってるんだ、もしものことがあったら・・・」
「だけど、人が少ない時を狙うなんて・・・偶然にしては出来過ぎてない？」

思いもしなかった事態に、恐れおののく団員たちをヨシノは見る。

(霊晶化した人たちは、もう動けなくなっても、なにもしゃべれなくなっても、自分にとって大切な人たちを待ちつづけてる。その人は家族かもしれないし、友達かもしれない。誰にも会えないままひとりぼっちになった人だって、
きっとさみしい思いをしてる)

(「霊晶体」には高い価値があって、それを狙って悪いことをする人がいるって聞いたことがある。
でも、その人たちはソメ兄たちみたいに「煌石のヒト」としてちゃんと生きてた。そんな人たちを「物」みたいに見るなんて、できないよ)

ヨシノが思いを巡らせて、にゃん公を抱きしめる。

(わたしもソメ兄みたいに強ければ。ブレンディさんみたいな力があれば。
こうして怖がってる人や困ってる人たちを、守ることができるのかな)

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お名前のみお借りいたしました。
ブレンディさん【illust/80008345】

ヨシノ【illust/78699086】
ソメイ(名前のみ)【illust/78699007】

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