北壁の灰狼、アシュヴァイン

人類と異類が鬩ぎ合うミッシリアの中原を、遥か北方から見渡すノルドの北壁、
その頂のわずかな台地に依拠するノルディアンの王。
初代は統国王エドゥアールの師を務め、後代にあってはエドゥアリアの六華の筆頭にも
叙された天下無双の神鎧。
その武威はエドゥアールの業剣アレグリアスにも匹敵すると謳われるが、
その力と引き換えに、「争えば必ず敗れる」という本末転倒とも取れる
呪われた伝承を背負っている。
事実、エドゥアリア成立に至る戦乱の道程で幾度となく敗戦し、
そのなかで右目を、左腕を、左足を失っている。
敗れれば敗れるほどに、呪われた伝承を克服せんとする
英雄の技は研ぎ澄まされ、その力は果てしなく高まってゆく。