コカトリス雌雄

全長3m、体高180cmにもなるニワトリによく似た姿を持つ植物を中心とした雑食性の怪物。
全身を黄色い羽毛に覆われ、コウモリ(ドラゴンとも)に似た羽と蛇に似た自在に動かせる尾を持つ。
翼に飛行能力は無いが、外敵(主に同種)との縄張りや獲物を巡る争いの際の威嚇用ディスプレイとして用いられる。
繁殖には謎が多く、永らく「雄鶏の生んだ卵をヒキガエルが温めることで誕生する」と言われてきたが、近年になって雄鶏によく似ているメスと、ヒキガエルによく似たオスが存在することが判明した。
成体のオスは体高1m前後になるが、気性が荒く人や家畜に被害を与えることの多いメスとは対照的に活発に動かず、体色が地面や落ち葉と同化して目立ちにくいため、目撃されても大きなヒキガエルの怪物と思われてきた。
雄は繁殖期には複数の雌との小さな群を形成し地面に落ち葉や枯草などからなる巣を作り、発酵熱で温められる卵を守りながら冬眠する。
雌雄ともに全身に「バジリコック毒」と呼ばれる猛毒を持ち、体液に触れただけでも生命の危機に陥る。オスは耳近くのイボにある毒腺から毒を分泌する。メスが眼から出す毒液には相手を石化させる成分が含まれており、「邪眼」とも呼ばれる。石化させた対象は細かく砕き、胃石として食物を磨り潰すのに使う。
また、主食とする植物にはバジリコック毒など自身の毒に対しての耐性があり、縄張り争いや、繁殖期以外にオスがメスに食べられる等同種の毒を受けても死には至らない。

幻獣考察2種目はコカトリスです。
繁殖に関する特異な生態からオンドリに似た雌とヒキガエルに似た雄がいる生物と解釈。
オスはヒキガエルと羽毛のない鳥をミックスしてます
オスが卵を温める所はダチョウやエミューのような生態に、ヒキガエルのような生き物がどうやって卵を温めるかというところは自分で卵を温めなくてもいいツカツクリを参考にしています。
また、「視線に猛毒を持つ」という記述を「目から毒液を発射する」と解釈しました。
猛毒の吐息の所もまた何か解釈を入れたいですね。