「芋虫」

お役御免
生きることはたべること

不死川兄弟、「一般論で言う幸せ」が相手にとっての幸せだと信じているけど、お互いにとっての幸せが「大切な人が幸せになるために尽力する事」で、しかもその尽力の仕方が似ているようで全然違うみたいな感じなので一生苦しみのいたちごっこ

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不死川実弥の生き方について真剣に考えてかきました。
自分が守りたかった人々を守りきれなかった時点で彼の幸せはついえてしまっているけれども、
その大切な彼らに願われてしまったのだから自分だけ幸せになるという地獄を生きざるを得ない。自分のやってきたことすべてが裏目で、片や思いが報われている兄妹もいるのだけれど、この結果がまったくかわいそうでなく因果応報なところが彼の地獄の地獄たる所以なんだと思います。
しかもそれを背負ってしっかり生きていけてしまいそうなんですよね。私が思うよりも何倍も強い人で。そして頑固。なので心の内を誰も気づくことも無く。地獄か。
でも私はその強さに惹かれたのだと思います。その強さと自己犠牲の精神との葛藤を描きたかったんですが・・
うまくいきませんでしたね・・・力不足です。
題名は江戸川乱歩さんの作品から。私の価値観に大きな影響を与えてくださった作品です。
勝利のその後とは往々にして哀しみと共にあるものだと思います。