【クロ学】蟹はそれを切り落とせずに【???】
………「私」一人に、あつらえられた星空。
「私」に送られる、あったかい言の葉が空気を揺らす。
眩しくて、優しくて、嬉しくて————
酷く、虚しくなった。
「私」は、この感動も、胸を締め付けられる感覚も、少し時間が経てば忘れてしまう。
メモを取っても、それは「事象」と「事例」を準えただけであり、この感情までは覚えられない。
それが、嫌で、いやで、自分が嫌いになりそうで—————
「……ナダさん。」
隣の先生が、高揚した顔で【星空】を見つめている。
「きれいですね、とても。皆んながナダさんの為に、この星空は編まれたんですよ。」
少し泣きそうな声で、それでも優しくわたしに語りかけてくれる。
小さな手で顔を拭って、またわたしの顔を見上げてきた。
「ナダさん、あなたは自分を「みんなの役には立てない」、と言いましたね。
……でも、この星々に言葉を綴ってくれた子が、こんなにも居るんです。
あなたの事も、きっと受け入れてくれるはずです。」
……みんな。
ねぇせんせい。それは誰を指すの?
「無理に、とは言いません。先ほども言いましたが、ナダさんの
やり方で、ゆっくり進んでいきましょう!」
にっこり笑って、せんせいはそう言ってくれた。
屈託のない、嘘偽りの無い笑顔。きっと、本気でわたしを
心配してくれてるんだ。
「………………。」
でも、私はなにも言葉を返せなかった。
星空を見上げて、いつか消えるこの胸の苦しみを、今は噛み締めるしかなかった。
⭐︎
おかりした展開
「協力」の6ページ【illust/81703727】
昔話とちょび、交流【illust/81758748】
忘れない1ピース【illust/81833186】
瑠璃の御空の金砂子【illust/81854381】
思いを星に【illust/81883301】
お借りしました
カラメル先生(体育祭の姿)【illust/81275052】
わすれる仔馬(体育祭の姿)【illust/81458605】
こんなお返しで申し訳ねぇ……!
「私」に送られる、あったかい言の葉が空気を揺らす。
眩しくて、優しくて、嬉しくて————
酷く、虚しくなった。
「私」は、この感動も、胸を締め付けられる感覚も、少し時間が経てば忘れてしまう。
メモを取っても、それは「事象」と「事例」を準えただけであり、この感情までは覚えられない。
それが、嫌で、いやで、自分が嫌いになりそうで—————
「……ナダさん。」
隣の先生が、高揚した顔で【星空】を見つめている。
「きれいですね、とても。皆んながナダさんの為に、この星空は編まれたんですよ。」
少し泣きそうな声で、それでも優しくわたしに語りかけてくれる。
小さな手で顔を拭って、またわたしの顔を見上げてきた。
「ナダさん、あなたは自分を「みんなの役には立てない」、と言いましたね。
……でも、この星々に言葉を綴ってくれた子が、こんなにも居るんです。
あなたの事も、きっと受け入れてくれるはずです。」
……みんな。
ねぇせんせい。それは誰を指すの?
「無理に、とは言いません。先ほども言いましたが、ナダさんの
やり方で、ゆっくり進んでいきましょう!」
にっこり笑って、せんせいはそう言ってくれた。
屈託のない、嘘偽りの無い笑顔。きっと、本気でわたしを
心配してくれてるんだ。
「………………。」
でも、私はなにも言葉を返せなかった。
星空を見上げて、いつか消えるこの胸の苦しみを、今は噛み締めるしかなかった。
⭐︎
おかりした展開
「協力」の6ページ【illust/81703727】
昔話とちょび、交流【illust/81758748】
忘れない1ピース【illust/81833186】
瑠璃の御空の金砂子【illust/81854381】
思いを星に【illust/81883301】
お借りしました
カラメル先生(体育祭の姿)【illust/81275052】
わすれる仔馬(体育祭の姿)【illust/81458605】
こんなお返しで申し訳ねぇ……!
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2020-06-06 23:38
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