【ポケクロ学園】キモチ

こちら【illust/82067626】より発展した展開になります

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｢マロウさん、どうかオレと…お付き合いしてくれませんか？｣

はっきりと夕日に染められたカステラ君から告げられる

すき…？私を…？

何も出来ない私が好きだと伝えてくれたカステラ君
そして私に渡してくれた私と同じ名前の花の形をしている飴細工
太陽の光に当てられてさらに輝いて見てた

｢わ、私は……私は…｣

正直。私は恋は分からない。この好きという感情は友達なのか特別なのか、家族も好きだと言えるだろう
でも私は最近カステラ君と知り合えて話せてとっても楽しくて毎日がキラキラと輝いて見えていた
また明日会えたらいいな、なんて思ってるぐらいだ
それでもカステラ君とは知り合えたばかり。お互いの事をあまり知らないのだ

たとえ、それでも…他のポケより彼の事が知りたくて
カステラ君の表情を見ると胸が苦しくなって…
キミに触れられることが特に嬉しいと感じていてー…それだけで理由は十分だろうか…？
足りなかったらもっと彼を知っていこう

｢あのね、カステラ君…私恋とか分からないから、
なんて言うか…その…私もすき…とか言えないけど
カステラ君と一緒に居たい…！
もっと知りたい…！撫でて貰いたい！
ぎゅっとしてもらって…お菓子をもらって、話せて…とっても嬉しかったの…｣

だから、と

｢まだ未熟かもしれないけどそれでも良かったら…カステラ君と付き合いたい
私は、他のポケよりカステラ君の事は好きなの｣

ポロポロと涙が出てくる
おかしいな、なんでだろう。私は最低だ…こんな曖昧な返事でいいのだろうか…

ふわりと暖かくなる

カステラ君だ。あの甘い香りが鼻をくすぐる

｢あぁ……好き…だよ…｣

無意識にそう呟いていた

お借りしたお子さん。勇気を出してくれたカステラ君【illust/80481711】

泣き出してしまったマロウ【illust/80615514】