496年目の月
月がきれいね、お姉さま。風がつめたいね、お姉さま。泉はかがやいてるね、お姉さま。森はゆれているね、お姉さま。外はこんなにもすばらしいのね、お姉さま。だからひとりじめしていたのね、お姉さま。お姉さま。お姉さま。お姉さま。くらいくらいせかいでひとり。それがわたしの運命なのなら、わたしはそれを握りつぶしてこなごなにしてしまうわ。くだけた運命はきらきらとかがやいて、まっかなまっかな花になるの。ところでお姉さま、どうしてそんなに真っ赤なの? やだ、なにそれ、わたしと被ってるじゃない。
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2010-01-19 00:07
Comments (10)
鈴風つかささん>ありがとうございますー!
可愛い+幻想的で、スッゴイ良いですッ!! ≧▽≦ノ
道灌(どうかん)さん>それはなにかがこわれてしまったからです
枚方特別救助隊員Rさん>ありがとうございます!!
鼻水犬さん>ひろいひろい世界で、フランは何を知るのでしょうね…
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