胡蝶しのぶが最終選別に向かうまで。

「私の怒りは私の怒り、姉さんの怒りは姉さんの怒り。それぞれが怒ってるのよ。誰かに言われて渋々道を変えれば確実に後悔するし、その『誰か』を恨むことになるわ」

「自分の道は自分で決めるの。たとえそれが周りから見て間違っている道だとしても、私だけは間違ってるなんて思っちゃいけない。私が鬼殺隊に入ることは、間違ってなんかないの」

「私の幸せを勝手に決めないで」

抜刀もできない。納刀もできない。据物斬りもできない。
そんな小柄な女の子が、鬼を狩るために毒を味方につけるまでの話。

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本格的(?)な漫画は初挑戦なのですが、どうしても描いてみたくて描きました。無名のオリジナル育手が出てきます。捏造100%です。しのちゃん呼びは何となくです。育手に孫扱いされててほしいなと。

しのぶさんは「鬼の頸を斬れない」というのが特徴ですが、ならば最終選別はさぞ一悶着あったのだろうなと思います。最終選別までの段階で毒を開発したか、あるいは逃げ回って生き延びたかの二択を考えました。
しかしながら、しのぶさんの執念・怨念を考えれば、毒を持って最終選別に参加したのではないかなと(希望)。また、しのぶさんは岩を貫通するほどの突きを放てると設定にありましたので、最終選別恒例の「岩を斬れ」という指示を「突き」でクリアしたのかなぁなんて(希望)。蟲の呼吸は花の呼吸の派生で、その花の呼吸は水の呼吸の派生ですから、水の呼吸にある「突き」がしのぶさんの「突きの才能」を発掘するきっかけになったんじゃないかなんて考えています。

幼いしのぶさんをたくさん描けて楽しかったです。オールアナログなので、手が本当に疲れました。