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Pluto terraformed by Titanians

*2024/2/29 雲を描き加えたバージョンを1枚目に置き、これまでのトップ画像は2枚目に。5枚目に、高緯度域に酸素(沸点-183℃、融点-219℃)の海を加えたバージョンを追加。

*2枚目に大気層とメタンの海のレイヤーを非表示にしたバージョン(テラフォーミング前の姿)、3枚目に地形のカラーリングも非表示にした(スノーボール状態)バージョンを追加。

ひとつ前の投稿 illust/83644728 と共通の世界観で、土星の衛星・タイタンの人類が冥王星をテラフォーミングした姿。
現実の冥王星は、水はおろか窒素(沸点-195℃、融点-210℃)すら凍りついた極寒の世界ですが、タイタン人たちはこれを、窒素が気化して大気となり、かつメタン(沸点-162℃、融点-183℃)を液体の状態で保てる気温・気圧(これとてわれわれ地球人からすれば極寒の世界ですが、彼らにとっては最適環境)に調整するとみました。
ただ火星や木星そしてタイタンの主星の土星に比べると、宇宙ファン以外に冥王星の姿自体が(とくに最新の画像)まだまだなじみが薄いとおもいますので、メタンの循環が作り出すであろう雲は、今回あえて省略しています。

冥王星の地形や表面の色調については様々な画像検索結果をもとにイメージしましたが、とくに土地の高低についてはこちらのリンクが参考になりました。
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10640_pluto
これによりますと、冥王星の画像でとりわけ印象的な、「トンボ―地域Tombaugh Regio」とよばれるハート型の地形は、その左半分にあたる「スプートニク平原」が盆地状となっており、現状、窒素の氷が張った状態となっているそうです。そこで今回の絵では、このスプートニク平原の場所に、気化した窒素と入れ替わりに、液化メタンのひときわ大きい湖というか内海が形成されると設定したわけです。

仮に冥王星を(これは冥王星に限らず、外惑星軌道の氷天体に共通して言えることですが)地球人向けにテラフォーミングしたとすると、現在の氷の地表面は全部融けてフラットな水面になってしまいます。なんかそれも味気ないんで、それぞれの星の味わいのある地形を保つ意味でも、この領域のテラフォーミングはむしろタイタン人に任せたほうがいいんじゃないかと、個人的には思う次第です。

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2020-08-14 10:42

 楚星蘭三


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