キュアアンジュ悪堕ち

ある日役者業の一環で仲間たちと離れ遠出をしていたところをクライアス社に襲われ捕まってしまう。
その後、プリキュアの持つ未来への希望を絶望に変えるために作られた疑似体験装置にかけられる。
この装置は、クライアス社の超科学と大量のデータを基に作られており、限りなく現実に即した展開を再現する。
ただし、どのような選択を行っても必ず絶望の未来に行きつくようにできており、いわばバッドエンドしかない死に戻りを経験することができる装置となっている。
例えば女優になる道を選ぶと挫折、ドラッグ、スキャンダル、枕営業といったラストを迎える。
他の道を選んでも自分が作った発明が大量殺戮兵器に利用される、家族や友人との仲が悪化し孤独になるなど救いのない未来となる。
また、仮にこれらすべてを回避する選択肢を選んだ場合も戦争、事故、災害といった自分の力ではどうしようもない事態によってすべてを奪われる未来へとつながる。
幾度となくバッドエンドを経験した彼女は、幸せになるには今の幸せなこの時間で世界を止めなければならないという強い使命感と強迫観念を植え付けられ、クライアス社の一員となる。

その後、過度な精神的ストレスによって心に傷を負った彼女は、宗教、特に邪教に傾倒するようになり、
プリキュアの衣装にもその信仰が現れるようになり、天使を模した姿から邪教の巫女に変質している。

「私が見たものが未来のすべてじゃないなんてわかってるわ。でもすべてじゃないだけで、あれも未来の一つ」
「あんな未来になるなら、来なくていい……ああ、神様もそう仰っているわ。人類は止まるべきであると」