#05「一人の夜」

俺はこの森から出ないが、ノシュクは世界を飛び回っている。
なもんで、夜家に帰ってこないこともたまに、ある。
そんな夜は、俺も家には帰らないで、お気に入りの場所を見つけて寝る。

この場所のキノコは、見た目も可愛いけど、なにより食べるとうまい。

「…ノシュクの飯、食いたいな。」

俺が植物と話せなくてよかった。
きっと今笑われている。

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2020-11-09 18:39

 leen


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