ぬりえ
ナンバーガールの『U-REI』という曲は、肥大した自尊心が都会という現実の前に打ちのめされる気持ちを歌っているかのようである。もうダメっ、自分にはもう完璧な成功は手に入れられない。あるがままのみじめな自分のまま、あとはもう死ぬだけ。子供の頃の夢など絶対にかなわないし、もはや、自分なんか坂道を転げ落ちるようにして老いて死ぬだけ。ユーレイ、死に神、ハンパな強がり。歌詞だけなら、この歌はそういう歌である。だが、iTunesで購入したライブ音源などを聞いていると、彼らがその歌を歌うときには、俺がネットでひろった歌詞カードには無い一節を必ず入れている。『死に神とは手を組まねぇ!』と、ソレは彼らの表現者としての良心だと感じる。
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2010-02-09 21:23
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