年越しの夜
白い息が冷たい空気の中に消えていく
隣には僕の胸くらいまでしかない小さな人の子
小さな人の子の小さな手の指先は赤くなっていた。
「ユウ、少し寮に戻るか?」
「ううん、もう少しだから大丈夫」
「オレ様は早く戻りたいんだぞ~…」
「グリムもすこしだから、ね?」
グリムとお揃いなのだろうか
猫の耳のついた防寒具をつけた姿はとても愛らしかった
寒くないようにぴったりと人の子の体に寄り添うと
彼は寒さで染まった頬をさらにほんのりと色づかせた
まさか彼が来てくれるなんて思わなかった
今年はゴースト達やグリムと年越しなのかなとおもってたのに…
彼は和服に身を包んでいた
以前僕の故郷の話をした時のことを覚えていたらしい
このほうが『粋』だからとパジャマだった僕の服も魔法で和服にしてくれた
「お前と年越しがしたかった」
そういうと僕の額に軽く唇をおとした
こそばゆいのと恥ずかしいので僕は頬が熱くなった
「僕も」
ずっとこの時間の中にいたい
星を眺め、寄り添って、互いの温もりを感じていたい
ふと、人の子が僕の首元を軽く引っ張った
僕の瞳をまっすぐにのぞいてくる
僕は少しかがんで人の子の顔に寄せた
「あのね…」
遠くのほうで年明けのカウントダウンが聞こえた
隣には僕の胸くらいまでしかない小さな人の子
小さな人の子の小さな手の指先は赤くなっていた。
「ユウ、少し寮に戻るか?」
「ううん、もう少しだから大丈夫」
「オレ様は早く戻りたいんだぞ~…」
「グリムもすこしだから、ね?」
グリムとお揃いなのだろうか
猫の耳のついた防寒具をつけた姿はとても愛らしかった
寒くないようにぴったりと人の子の体に寄り添うと
彼は寒さで染まった頬をさらにほんのりと色づかせた
まさか彼が来てくれるなんて思わなかった
今年はゴースト達やグリムと年越しなのかなとおもってたのに…
彼は和服に身を包んでいた
以前僕の故郷の話をした時のことを覚えていたらしい
このほうが『粋』だからとパジャマだった僕の服も魔法で和服にしてくれた
「お前と年越しがしたかった」
そういうと僕の額に軽く唇をおとした
こそばゆいのと恥ずかしいので僕は頬が熱くなった
「僕も」
ずっとこの時間の中にいたい
星を眺め、寄り添って、互いの温もりを感じていたい
ふと、人の子が僕の首元を軽く引っ張った
僕の瞳をまっすぐにのぞいてくる
僕は少しかがんで人の子の顔に寄せた
「あのね…」
遠くのほうで年明けのカウントダウンが聞こえた
twstプラスB
Twisted-Wonderland fanfiction+B
マレ監
Malleus/Director
マレウス・ドラコニア
Malleus Draconia
男監督生
male prefect
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2021-01-05 01:38
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