カリム・オーバーブロット

絶対的光属性のオバブロ妄想。
かりむがオーバーブロットに至るとするなら、考えられる要因はじゃみる関係しかありえないと思ってるんだけども、こちらは四章でオバブロしたじゃみるに敗北して魔力の暴走を止められず喪った世界線のかりむ☀️

「そうか、じゃみるは自由になったんだな。じゃみる。なあ、じゃみる。そうだろ？」

崩壊したスカラビア寮に雨が降る。かりむによって砂漠の果てから繋げられた河は氾濫し、鏡舎の境界を越えて校舎までも浸水させる程だった。
かりむは特に魔法に長けているわけではなかったものの魔力を抑えて効率よく魔法を使うことについては二年生の中でも群を抜いていた。
ユニーク魔法の性質はかりむのその特徴を極限まで高めていたともいえる。
また、かりむはすでにメンタルコントロールの術も身につけていた。それは幼少期から危険に晒され安易に周囲を信用できない環境に身を置き続ける中で培われた無意識の自衛手段だった。
ゆえに、これまでブロットを溜め込むこととは無縁で、わずかな曇りも少し休めばすぐに消え失せてしまう程度のものだった。
そのはずだった。

「じゃみる、自由ってどんな感じだ？楽しそうだったなあ。あんなに笑ってるじゃみる、久しぶりだった」

じゃみるの亡骸のそばに跪き笑顔で語りかける姿は誰の目にも異様で、けれど誰もが声を失うほど切実で。
かりむのそばに落ちたマジカルペンの石が見る間に澱んでいく。雨はますます強くなり、寮はほとんど水没しているような有り様だった。

「じゃみるが楽しそうでオレちょっと嬉しかったんだぜ。喧嘩すんのも久しぶりだったもんな。嫌いとか、そんなの、じゃみるが言わなくなったのいつからだったかな」

その場にいた面々が気づいた頃にはもう遅かった。あと一滴。オーバーブロットする寸前、あずーるがかりむの正気を取り戻させようと声を上げかけたとき、かりむが不意に振り向く。

「あずーる、じゃみるを起こしてくれよ。ちゃんと喧嘩して、仲直りしたいんだ。そしたらみんなで宴だ。終わらない、宴」

夢でも見ているかのような虚ろな声で、ひどく楽しげに、面白げに、口元を歪めてわらう。
その瞬間。
かりむの魔法石は黒く染まり、地面を震わせるほど溢れた水を切り裂くような閃光とともにかりむの姿は変貌した。

みたいなストーリーを思いついてみたもののじゃみうを喪う世界が解釈違いすぎて自滅したTwitterログ