オリジナルサーヴァント：謎の仮面キャスター

「わたくしはキャスター。仮面のキャスター。訳あって真名は明かせませんが、よろしくお願いします。　⋯ところでマスター、カルデアにはシグルド様はいますか？　⋯いる。そうですか。　ではブリュンヒルデ様は？　⋯いる。　も、もしやアルテラ様は？　⋯⋯はわわ、アルテラ様までいる！？　そんなあ！！」

ある日召喚に成功したキャスターのサーヴァント。彼女は仮面とローブを纏い、正体を隠しているようだった。
共に行動し、ある程度信頼関係ができてきた頃、彼女は周りに誰もいないことを確認してから こっそり真名を明かしてくれた。

「改めまして。わたくしの真名はグズルーン。北欧の英霊です。マスターはわたくしの逸話をご存じですか？　⋯そう、ご存じなんですね。わたくし過去にいろいろやらかしてしまったので、シグルド様とブリュンヒルデ様とアルテラ様には、わたくしがカルデアにいることは知られたくないのです。でも、いつか名乗り出られるようにがんばりますので、マスター、それまではどうか内緒にして下さいね。　あ、できればワルキューレの方々にも内緒でお願いします⋯。」

●魔女を母に持つ北欧のお姫様

真名：グズルーン　　　クラス:キャスター　　　身長:156cm / 体重:44kg
スリーサイズ：B78/W56/H82　　　属性：混沌・中庸

人物:北欧神話に登場するギューキ族の姫。母親は魔女のクリームヒルト。両親の策略でシグルドに記憶を消す魔法薬を飲まされブリュンヒルデの記憶をなくしたシグルドと政略結婚する。(ブリュンヒルデはグズルーンの兄グンナルとケッコンする)　ブリュンヒルデと水浴びをしている時、どちらの夫が優れているかで言い争いをして、つい「ブリュンヒルデに会う為の試練に挑み成功した兄グンナルは実は影武者のシグルドだった」ことをばらしてしまう。その後ブリュンヒルデはシグルドを殺し、自害する。
次にグズルーンはフン族の王アルテラと結婚させられる。アルテラはギューキ族が持つ黄金を手に入れる為にグズルーンの兄グンナルとホグニを殺してしまう。グズルーンは兄たちの仇討をするべく、アルテラの息子２人を殺し、大酒を飲んで酔っ払っていたアルテラを剣で殺害。(この時の剣が亡き夫の魔剣グラムだという説あり)
復讐の後海に身を投げるが一命を取り留める。ヨーナクル王と再婚し、息子３人が生まれる。祖国に残した娘が結婚相手に殺されたことで、息子３人を敵討ちに行かせるが、３人とも絶命してしまう。

一人称は「わたくし」。王族出身らしく、上品な物腰をした少女。意にそぐわない結婚を両親にさせられた経緯から、自分の意見を表に出すのが苦手で場に流されやすいところがある。それでいて思い立ったら強い口調で言い返したり自ら敵を殺害したりと非常に大胆な行動に出たりと、少し極端なところがある。
水浴びの時に隠しておかなければいけなかった秘密をつい口走ってしまった逸話を持つ為、水が近くにある状態で問いただすと隠し事をばらしてしまうというクセがある。

■宝具
「想い出殺しの毒(ポイズン・クリームヒルト)」
：母親譲りの魔法薬。飲むと記憶を失う毒が含まれている。アルテラが大酒を飲んだ時、大量の血を吐いたと言われているが、その時の酒に毒が入れられていたという説もある。
このようにグズルーンには薬や毒に関する逸話が多く、宝具は様々な異常状態を付与する薬として作用する。この薬は首から下げている心臓を象ったペンダントの中に入っていて、霧状にして周囲に撒き散らす。

「魔剣グラム」
：亡き夫シグルドが持っていた魔剣。伝承によってはアルテラを殺した剣がグラムだとされている。一時とはいえグズルーンもグラムを手にした逸話がある為、宝具として使用できる。ただしシグルドのように武器として使いこなす技術がない為、魔術で縮小して扱いやすいサイズにしたものを杖代わりに活用。魔剣に込められた魔力を引き出すことで魔術を発動するのに使っている。
伝承によってはグズルーンと母親クリームヒルトは同一人物とされる場合もある為、グズルーンも魔女であった母親と同程度の魔術が使える。

■台詞
「シグルド様、やっぱりステキ⋯♡　あ、ブリュンヒルデ様もいる。　⋯やっぱりお似合いだわ。わたくしとシグルド様じゃ、釣り合わないわあ。　⋯⋯はあ。」

「かかか隠し事なんてありませんよ！？　やましいコトなんてナニもありませんよ！？　⋯いや！やめて！　水を張った洗面器をわたくしのそばに持ってこないで！　ヤメテー！！　⋯はい、マスターのプリンを食べたのはわたくしです。ごめんなさい。」

「ねえマスター。わたくし、いつかみなさんに謝りたいんです。わたくしが弱かったから、たくさんの人に迷惑をかけてしまったんですもの。今はまだその勇気が出せないんですけど、もし謝る勇気が出せるようになったら、マスター、陰で見ていてくれますか？　マスターが見ていてくれたら、わたくし頑張れる気がします。」